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【インタビュー】「会わせたくない気持ちが調停中に一転 前向きになって得られたこと 」(2/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2019/09/20

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■お相手がどんなことをしてくれたらうれしいですか。

私の仕事のスケジュールに合わせて面会交流の日程を決めてくれるところですね。土日に仕事になる日が多いのでこれは本当にありがたいです。

あとは、娘と会っている時に娘の行きたいことややりたいことを娘の意見を聞いて尊重してくれているのも嬉しいです。娘の欲しそうなものを買ってくれるのもありがたいですね。こちらの状況や娘の思いを汲んで行動してくれていると思うと感謝の思いが増えます。

■共同養育はどんなメリットがありますか。お子さんはもちろんご自身にとっても良いことがあれば教えてください。

娘はなにより心が安定しますね。思い返せば、会わせていない3、4ヶ月の時期はひどく不安定になっていました。しょっちゅう「パパに会いたい」って言ってましたね。どのように答えればいいのかわからず、「もうちょっと待って」としか言えていませんでした。

それが、会うことによって、みるみる自然とパパの話をするようになり、タブーがなくなりました。小さいながらにも娘は私に対して遠慮してたんだろうと思います。

また、私自身、離婚するということに「失敗した」というマイナスのイメージがあったけど、夫と向き合い親同士として関わっていくことで、失敗ではなく、お互いのためであり、自分の新たな人生に希望を持てるようになりました。もし、今でも向き合ってなかったら、離婚=人生の失敗と捉え、自信が持てないままで過ごしていたかもしれません。

■お相手との関わりにおいてご自身が心がけていることはありますか。

一度信頼関係崩れている相手と良い関係をつくるためには、先に自分が変わるしかないと思いました。元夫が先に変わることはないだろうなという気がしたので、自分が先に変わり相手も変われば結果して良い関係になれると思い実践に移しました。

具体的には、やりとりをするなかで相手の意向を聞く姿勢を見せること。こちらの意向を伝える時には、「こうしてほしい」と一方的に意向を伝えるだけではなく、「どう思う?」と聞くようにも心がけています。最近では、やりとりをうまくコミュニケーションとったことで、娘のランドセルと学習机代を元夫が払ってくれることになりました。

次ページ ▶︎ | ご自身のこれからの夢やビジョンがあれば教えてください。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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