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【インタビュー】「離婚で子どもに負担をかけているのに、パパとの時間を私が奪うことはできない」(2/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2019/09/11

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■お相手がどんなことをしてくれたらうれしいですか。

今の状況で十分やってくれているので、これ以上望むことはありません。マメにご飯も作ってくれているようですし、その様子を3人(元夫・子ども・私)のLINEにのせてくれたりもします。

たまに仕事や行事等で週末もこちらで養育を、とお願いされることもありますが、彼のほとんどのプライベート時間を子どもに費やしてくれていると思います。本当にいい父親をしてくれていると思います。

■共同養育はどんなメリットがありますか。お子さんはもちろんご自身にとっても良いことがあれば教えてください。

1、子どもの教育について、お互い冷静に話し合いができたことです。きっと夫婦のままではこうはいかなかったと思います。お互い他人になってしまった故、きちんと社会人の大人としての線引きもでき、意見が食い違っても怒鳴られたりすることもなく、冷静にこちらも意見ができました。

2、平日は私が子どもに対してガミガミと言っているので(笑)、休日は元夫のもとで、子どもものびのびとできているのではないかと思います。それに、元夫とも密にかかわることで、趣味の幅が増えたり(二人でよく映画を観るようです)、私だけではフォローできないこともしてもらえたりと、子どもの世界も広がっているような気がします。

3、私自身の自由時間が持てることです。母親業にお休みはありませんよね。でも共同養育をしていると、少しだけ1人になれる時間がもらえます。その時間を友人との食事に使ったり、勉強をしたりと、本当に有意義に過ごせています!!

■お相手との関わりにおいてご自身が心がけていることはありますか。

「必要なことは共有する」「参加できるものには参加してもらう」これを心がけています。共同養育をするのだから当たり前だと思われると思いますが、色々あっての離婚なので、当たり前がとても難しかったりします。

元々中学受験に反対だった元夫と、推奨していた私とでは当然教育についてもひと悶着ありました。でも、これを何とか乗り越え、無事に中学受験を終えることができたのは、必要なことは共有してもらい、共に参加してもらったからこそだと思います。

いつでも元夫には、傍観者ではなく「当事者」になってもらえるよう、色々と勇気を出してコミュニケーションをとっていました。そのおかげで、中学受験が「私の望み」ではなく「子どもの声や希望」と捉えてくれるようになり、最後には一緒に応援をしてくれました。合格が分かった時はとても喜んでくれたようです。

次ページ ▶︎ | ご自身のこれからの夢やビジョンがあれば教えてください。 

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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