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【インタビュー】「別れを悲しませるくらいなら父親に会わせないほうがよいのでは?」悩んだ時期もあったー原体験をもとに支援の道へー(2/4ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2019/07/17

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■前向きになったきっかけは?

娘の様子が心配で、私の関心ごとは次第に子どもの心理に移行していきました。会って悲しむなら会わせない方がいいのか、それでも会わせた方がいいのか、ネットでいろいろ調べました。

そんな中、相談したのが児童相談所の心理士と子連れ離婚専門の相談機関。両者に「会いたいだけ会わせた方がいい」と断言されて、その時初めて「会わせていいんだ!」と方向性が明確になるととても楽になったんですよね。

答えが見えて、娘に説明できないことをしている後ろめたさから解放されたら、一気に面会交流を積極的にやろうと思えるようになりました。私が前向きになると娘も元夫の様子も変わってきました。

それまでは、次回いつ会うかを決められなくて娘はとても不安そうでしたが、「また来週ね」と言ってパパとバイバイできるようになったら、娘も笑顔になり、パパも緊張感がほどけたのか、親同士としていい関係を築けるようになっていきました。

■共同養育するにあたり困っていること、困っていたことはありますか。

そうですね。あえて言うなら、ゲームとYouTubeを控えてほしいということですかね(私もパパのことは言えないのですが)。まぁ、娘が楽しんでいるのであればいいかなとも思うので、目くじら立てずに見てはいるのですが。

■お相手がどんなことをしてくれたらうれしいですか。

娘と遊ぶのが上手なのは確実にパパです。これは同居中から変わりません。私ではできないことや苦手なことをしてくれるのはとても嬉しいし助かります。

例えば、海に行ったり、外遊びしたり、遠くに出かけたり。長時間の外遊びは私はバテてしまうので、パパにこれからも活躍してもらいたいですね。

あと、最近お願いできるといいなと思っているのが、お稽古事探し。送迎も含めて主導でやってくれるとありがたいです。ただ、お月謝の兼ね合いもあるので、お願いしづらいところもあるのが正直なところ。

娘のためにも、習い事に関しての話し合いはこれからの課題かなと感じています。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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