ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

【インタビュー】「別れを悲しませるくらいなら父親に会わせないほうがよいのでは?」悩んだ時期もあったー原体験をもとに支援の道へー(1/4ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2019/07/17

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

イメージ/123RF

さまざまなカタチで離婚後も両親で子育てを行っているママの実体験を記事化したシリーズ。

今回は、面会交流で父親との別れ際に泣く娘さんを見て、会わせずに忘れさせた方がいいではないかと悩んだ時期を経て現在は共同養育を実践し、今後、原体験をもとに支援活動を始めていくママを直撃インタビューしました。

■現在、どんなカタチで共同養育を行っていますか。

別居から協議離婚をしたのですが、公正証書で日帰りの面会交流を月4回毎週末7~8時間、宿泊を年4回と決めました。現在、これを最低限として、私が忙しい時には+αで娘はパパと一緒に過ごしています。

パパの家でご飯をつくってもらいゆったりしたり、外で思い切り遊んだり、旅行に行ったりと、とても楽しく過ごしているようです。

■共同養育をするようになった経緯をお聞かせください。

別居して、私はすぐに弁護士へ依頼したのですが「冷静に話し合いをするなら相手の不安を取り除くことが大事。面会交流も前向きにやっていきましょう。」とアドバイスをくれて、なおかつ、調停にせず協議離婚を勧めてくれたんですよね。

当時、私自身は面会交流に対してイメージできていなかったのですが、娘がパパに会いたがっていたので、別居3週間後に面会交流を始めることにしました。

元夫側の弁護士も歩み寄りスタンスだったこともあり、争わずに話し合いができたことは大きかったと思います。両弁護士に「円満に面会交流を実施してくださりありがとうございます。」と言われたこともありましたね。

ただ、今後娘と父親の関わりについてどうすることが正解なのかは手探りの状態でした。「離婚しても父親を慕わせるのは可哀想だから、離婚したら父親はなきものとして会わせずに忘れさせた方がいい。」という意見を聞くこともあり、父親の存在を曖昧にしながら忘れていく方が娘のためなのかなと考えたこともありました。

面会交流のお迎えに行くと父親と離れたくないと、娘がすごく泣いたんですよね。夫婦が元に戻れない中、娘に悲しい思いをさせるとわかっていながら会わせることがとても苦しく、このころは弁護士に言われるがまま消極的に会わせていたという感じです。

次ページ ▶︎ | 前向きになったきっかけは? 

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

ページのトップへ

ウチコミ!