【インタビュー】「父親は息子にとって社会そのもの」男親の役割を大切にしたい(2/3ページ)
しばはし聡子
2019/05/07
■共同養育するにあたり困っていること、困っていたことはありますか。
まったくないですね。うーん、どんなに考えても全然ないです(笑。子どもが大きいので直接やりとりできますし、私がストレスになることは皆無です。
■お相手がどんなことをしてくれたらうれしいですか。
そうですね。息子に対して男親ならではのことをしてくれると嬉しいです。例えば、社会経験を積んだ男の大人として一番身近な存在の人なので、仕事の話や社会のことなどを教えてあげてくれるといいなって思います。息子にとって、父親は社会そのものですから。
■共同養育はどんなメリットがありますか。お子さんはもちろんご自身にとっても良いことがあれば教えてください。
母親で伝えられることに限界があります。男親として社会性を教えてくれて息子の世界観が広がることはとても嬉しいしありがたいです。
ここ2年くらいでしょうか。息子が父親のことを、親子でありながらも社会人経験を積んだひとりの大人として見るようになっている様子が伺えます。
父親と会った時のアドバイスを受け入れることもあれば、聞き流したりしていることもあるんですよね。父と子ではなく、人と人としてつながっていくフェーズに来ていることを知ることで、息子の成長を感じられる機会が増えました。私自身にとっても喜ばしいことです。
■お相手との関わりにおいてご自身が心がけていることはありますか。
進学の時に事務的なことだけやりとりする程度で、ほとんど連絡を取り合っていないので、相手に対して心がけることはないんですよね。その代わりに、息子が父親と会った時のことを話す時に、笑顔で嬉しそうに聞くように心がけています。また、父親としてリスペクトし相手をたてるように息子に話すようにしていますね。
私が笑顔で会うことを喜ぶと、息子が隠さないで済みますし、私が相手を父親としてリスペクトすることで間接的に息子にいい影響を与えていると思います。そのおかげか、私と息子の関係も20歳になった今もとても良好なんですよ。旅行も行くし、ここのジムにもトレーニングしにきますし、ご飯も一緒に行きます。
友達みたいな感じかのしれませんが、息子からのなんらかのサインがある時はキャッチするように気をつけています。
この記事を書いた人
一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント
1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️