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冬休みに子どもを連れて別居しようと考えているママへ〜共同養育コンサルタントしばはし 聡子コラム〜(2/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2018/12/12

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■子どものきもち

子どもに事情を伝えず突然引っ越しに連れていくケースもありますが、突然引越しをすることになる子どもはどのような思いをするのでしょうか。

冬休みであれば、転校や転園手続きにも時間的余裕があり、祖父母の協力も得やすい。また、子どもにとっても心機一転しやすいだろうと、子どものことを思って長期休暇に別居を始めることもありますが、子どもにとっては突然の出来事。引越しについてきたとしても、本心で同意しているとは限りません。

◆突然、環境が変わってしまう

突然の引越しをする場合、余儀なく転校させられて生活環境や友人関係が一変します。そしてなにより、突然父親と離れ離れに。物理的な環境が変わるどころか精神的にもダメージははかりしれません。

◆子どもと向き合う

「いずれ大きくなったら伝える。子どもは私と同じ思いでいるし私が育てる。」と思いながら別居を始めようとしているのであれば、必ず子どもの心と向き合う時間をつくってください。母親に逆らうことができず、ないしは母親が悲しむ姿を見たくない、怒られたくないから母親と同じ思いでいるかもしれません。

子どもは空気を読み、本心を口に出せないまま小さな胸をひとりで痛めています。つらいときに一番相談したい存在である母親が一番相談できない存在になってしまっているのです。子どもがわかるように事情を事前に説明し、子どもが質問しやすい環境を整えることが母親の役割となります。

◆子どもの負担を最低限に

子どもにも事前に話した上で別居を選択した後、子どもと父親の関係はどのようにするのがよいのでしょう。

子どもは突然友達と会えなくなるだけではなく、父親とも離れてしまいます。子どもにとっては唯一無二の父親であることは変わりません。父親と変わらず会い続けられる環境を整えてあげることも考えておくことが重要です。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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