冬休みに子どもを連れて別居しようと考えているママへ〜共同養育コンサルタントしばはし 聡子コラム〜(3/3ページ)
しばはし聡子
2018/12/12
■夫と話し合いの場を
これからどのように子育てをしていくのか、親同士どのように関わっていくのかをきちんと話す場をすることが大切です。夫と関わりたくないがゆえに、弁護士に一任して一切話し合いに応じないという気持ちになりがちですが、子どもがいる以上、別居しても離婚しても親同士の関係は続きます。
調停など司法の場では、書面のやりとりだけで気持ちのやりとりは難しく時間も要するため関係がさらに悪化しがち。両者で直接話し合いが難しい場合は、専門家を仲介にして話し合いを行うADR(裁判外紛争解決手続)という方法もあります。
夫側は妻が話し合いをしやすくなるように妻の気持ちを聞く努力をすること、そして妻側は夫婦問題と親子関係は切り分けていくこと、親同士の関係再構築に向けてそれぞれの努力が大切ですね。
■さいごに
夫婦関係が悪化して、別居や離婚をすることはやむを得ないことです。ただ、一緒に暮らすことができなくなるのはあくまで親の都合、子どもには関係ありません。
子どもが理解できるようにきちんと説明をして、生活環境が変わることへの不安を取り除いてあげること、そして、父親とは変わらず会える環境を整えてあげることが、子連れ別居するにあたっての親の心構えとして大切ですね。
この記事を書いた人
一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント
1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️