「面会交流」元夫と関わりたくない…そんなときは第三者機関の利用を 〜共同養育コンサルタントしばはし 聡子コラム〜(2/3ページ)
しばはし聡子
2018/10/19
◾️第三者機関ってなぁに
第三者機関とは、面会交流を行うための日程や場所などの調整仲介、当日のお子さんの引き受け渡し仲介や付き添いなどを仲介業務を行う支援機関のことで、まさに第三者的な仲介の役割をしてくれます。
現在、全国各地に支援団体が増えつつあるものの、まだ足りていないのも現状です。
<参考>
「面会交流.com」面会交流支援団体(日本ファミリービジテーションセンターHPより)
http://menkaikouryu.fvsnet.org/map.html
どうしても相手と関わることが困難なときに、無理して続かなくなったり子どもと会わせることをやめてしまうよりは、費用はかかりますが、サポートを利用しながら徐々に慣れていくのもよいでしょう。
◾️どんな仲介をしてくれるの?
団体によってサポート内容は様々ですが、主に以下のような3つの内容があります。
(1)日程・場所の調整の仲介
日時・場所・伝達事項等など事前調整を、支援者がメール等を使用して仲介します。元夫から直接メールが来ると、恐怖心や嫌悪感がよみがえるというママにとっては、仲介を通すことで、元夫からメールが届くことがなく、ワンクッションあることで気持ち的に楽になることも。
また、第三者が入ることで、お互い感情的になりにくく、やりとりして揉めることもなくなり、面会交流に対するストレスも軽減されます。面会交流以外の内容も仲介してくれる団体もあります。
(2)当日の現場での引き受け渡し
元夫の顔を見ることや会話をすることが困難な場合、支援者が当日お子さんの引き受け渡しの仲介を行います。待ち合わせ時間や場所をずらし、元夫と距離差や時間差をつくることによって直接顔を合わせずにに済みます。子どもがひとりで父親のところへ行けない年代の場合は、安心して父親の元へ連れて行くことや戻って来ることができるので安心です。
(3)当日の現場での付き添い
元夫と顔を合わせたくない、さらには、子どもと父親を二人きりにするのが心配…という時のために、支援者が現場で付き添います。子どもの様子や父親の子どもに対する対応などを支援者から聞くこともできます。また、時間を守らないのでは?このまま戻ってこなかったら…という不安も軽減できます。
この記事を書いた人
一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント
1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️