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【経験談】面会交流に前向きになれるまで(後編)〜共同養育コンサルタント​しばはし 聡子コラム〜(3/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2018/07/31

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■面会交流は会うことではなく過ごすこと

現在、中学生になった息子は父親が仕事のない週末は父親の家に泊まりに行っています。中学ともなると自分で連絡をし電車に乗って勝手に行って勝手に帰ってきます。どこか外で数時間会うのではなく、家でご飯をつくりお風呂に入り、日常を過ごしている様子。大切なのは面会交流を決してイベントにせず、暮らしの一部分にすることなのですね。

◆三者それぞれがハッピーに

月2回程度の宿泊ですが、私が夜予定があるときの預け先にできるなど精神的に助かりますし、いつでも何回でも泊まりに行ってほしいというのが本音です。自分自身にもメリットがあり、子どもは父親から愛情を沢山受け、父親は子どもと過ごせてうれしい。面会交流によって三者それぞれが幸せになったことは間違いありません。

離婚当初、ひとりで育てていこうと肩肘張っていたあの頃は、このような関係になっているなんて夢にも思わなかったことでしょう。

■さいごに

前編に書いたとおり、私自身、最初から面会交流をきちんとできていたわけでは全くありません。むしろ後ろ向きで自分の気持ちばかり考えていた母親です。それでも、こうやって取り組むことができるようになり、前向きになれて心から良かったと断言できます。

今、面会交流をさせたくないママも多くいると思います。一歩後ろへ逃げるより、一歩前に踏み出したほうがご自身が楽になり、なによりお子さんのためにもなることを知るきっかけになれば幸いです。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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