元夫を呼ぶ or 呼ばない?! どうする子どもの学校行事〜共同養育コンサルタントしばはし 聡子コラム〜(3/3ページ)
しばはし聡子
2018/06/05
◆行事嫌いにならないために
年間通してたくさんある学校行事。保護者が見に来る行事があるごとに、子ども自身が行事を楽しみに思えずストレスになってしまう場合もあります。
例えば父の日の手紙を学校で書いたとしても、父親に渡すこともできず架空で書くことしかできないといった辛い思いをするでしょう。そして、その辛い思いを母親に言うこともできず、父親に伝えることもできず、友達にも言えず、ひとりで抱え込むことになってしまいます。
父親の存在をタブーとせず、家庭で自由に話せる状況を整えてあげることもとても大切ですね。
父親が行事に来る際には、突然来て子どもがハラハラしないように、「ママは違う時間かもしれないけど、パパも見に来るからね!」と事前に伝えてあげるようにしましょう。
■まとめ
顔を会わせたくないから学校行事に呼びたくないという気持ちもわかるところではありますが、時間をずらしたり、行事のお知らせを写真に撮って送るだけなどにすれば、最低限の関わりのみで声をかけることはできなくもないはずです。
元夫の子どもに会いたいという望みを叶えるためと思うと後ろ向きになってしまいがちですが、あくまで子どもが喜ぶため、寂しい思いをしないため、そして子どものために親が成長を知るためと割り切って、離婚しても子どもにとって変わらない環境を保ち続けるよう心がけられるとよいですね。
この記事を書いた人
一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント
1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️