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離婚してもパパもママも好きでいられるために 〜共同養育コンサルタント​しばはし 聡子コラム〜(3/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2018/05/18

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◇子どもを父親と会わせないようにすること

子どもに危害を加える父親ではないにもかかわらず、相手に対する憎しみがあるがゆえに、故意に会わせないようにすることは、子どもが愛情を受ける機会を親自らが失わせることになります。

親の離婚で寂しい思いをしている子どもから、父親を奪っても本当によいのでしょうか。子どもは心の底では本当は会いたがっているけれど、言えないだけではないですか。

相手と関わりたくない、子どもが懐くのがおもしろくない、相手を喜ばせたくないといった自分の感情とは切り分け、親子が会える環境をつくることは子どもにとってとても大切なことです。

◇子どもを伝言係にすること

子どもが父親と会う際、「パパに早く養育費を支払うように伝えておいてね。」など伝言係として子どもを利用することはやめましょう。子どもは父親と会うことを存分に楽しめなくなってしまい、面会交流に対して子ども自身が後ろ向きになりかねません。

また、面会交流から帰ってきた時に、詮索しすぎることも要注意。どこで何をしたか、何を食べたか程度ならよいですが、父親がなにか自分の悪口を言ってなかったかなど、会話を詮索すればするほど子どもが板挟みになってしまいます。

まとめ

夫婦関係は破綻しても、親子関係そして親同士の関係は続きます。離婚しても、たとえ再婚しても、子どもにとっての父親は唯一無二の存在です。愛する子どものためにも、夫婦関係と親子関係は切り分けて、子どもが父親の存在を肯定しながら成長できるようにサポートしてあげることが大切ですね。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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