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離婚してもパパもママも好きでいられるために 〜共同養育コンサルタント​しばはし 聡子コラム〜(2/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2018/05/18

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不安を取り除くためにできること

離婚問題の渦中にいると、子どもの気持ちを優先しなくてはと頭ではわかっていても、つい余裕がなくなってしまうこともあるでしょう。たとえ自分自身が不安定で辛い時期だったとしても、子どもも同様です。隠したり曖昧にしたりせず、年齢ごとにわかる言葉で状況を説明してあげることが大切。

「パパとママは喧嘩ばかりしてしまって仲直りができなくなっちゃったから、どうしても一緒に暮らせなくなってしまったの」など、離婚という言葉を使わなくても、一緒に暮らすことができなくなる事実をきちんと説明をしてあげることで、今起きている出来事を子どもなりに理解することができます。

そして、なにより大事なのは、「パパとママは仲直りできなかったんだけど、パパはずっとあなたのことを愛しているし、いつでも会えるから心配しなくていいのよ」と伝えてあげること。

もちろん、子どもの心身に危害を加えるような父親であれば、会わせることに慎重にならなくてはなりません。しかし、父親とこの先どうなるのか、父親は自分のことを捨ててしまったのか、といった不安を解消させてあげることが大切です。

これはNG。母親がしてはいけないこと

夫への不信感や嫌悪感が募るあまりついやってしまいがちですが、してはいけないことを挙げていきましょう。

◇父親の悪口を言うこと

「パパって本当に嫌よね」「パパのせいで離婚することになったのよ」「パパみたいな大人になっちゃダメよ」など…。子どもが聞いたらどんな思いをするでしょうか。

「パパのことをかばったらママが嫌がるかな、怒られるかな、パパのことを話すことはやめておこうかな」など子どもなりに思いをめぐらせます。

それどころか、何度も悪口を言い聞かされていると、「パパって本当に悪い人なんだ」と存在を拒絶するようになってしまうこともあります。父親の存在を否定するということは、自分の半分を否定することになり、子ども自身の自己肯定感が低く育ってしまうことも懸念されます。

次ページ ▶︎ | 子どもを父親と会わせないようにすること

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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