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週末は田舎暮らし! を始めよう(4)

週末田舎暮らしの重労働! 大変だけど「草刈り」を人任せにできない本当の理由(3/3ページ)

馬場未織馬場未織

2016/01/29

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自分でやれることを増やす

こんな経験を繰り返していると、都市生活を長くしていたことによって、自分が外注体質になっていたことに気づきます。できないことは、何でも外注。それがクセになると、楽なようでいて、けっこう不自由です。自分では何もできないのですから、何かハプニングが起きるたびに不安になりますし、解決までに時間がかかります。

もしわたしが、草刈りを誰かに任せっきりにしていたら、きっといまほどこの田舎暮らしを楽しめていなかったかもしれません。季節季節によって自分の敷地がどんな変化が生じるか、管理しているからこそ実感できることがたくさんあります。

また、刈った草は乾燥させて燃やしますが、それはそれで危険があります。大きな火の出る作業ですから。お母さんが子どもに「危ないからやっちゃダメ!」というたぐいのことを、いろいろやらなければならない田舎暮らし。でも、手掛けることで、どうすれば危険で、どうすれば安全にやれるのかを身をもって体得します。

やらずに安全を確保するか。やることで安全なことを知るか。どちらが田舎暮らしの醍醐味かは、推して知るべしでしょう。

 

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この記事を書いた人

NPO法人南房総リパブリック理事長

1973年、東京都生まれ。1996年、日本女子大学卒業、1998年、同大学大学院修了後、千葉学建築計画事務所勤務を経て建築ライターへ。2014年、株式会社ウィードシード設立。 プライベートでは2007年より家族5人とネコ2匹、その他その時に飼う生きものを連れて「平日は東京で暮らし、週末は千葉県南房総市の里山で暮らす」という二地域居住を実践。東京と南房総を通算約250往復以上する暮らしのなかで、里山での子育てや里山環境の保全・活用、都市農村交流などを考えるようになり、2011年に農家や建築家、教育関係者、造園家、ウェブデザイナー、市役所公務員らと共に任意団体「南房総リパブリック」を設立し、2012年に法人化。現在はNPO法人南房総リパブリック理事長を務める。 メンバーと共に、親と子が一緒になって里山で自然体験学習をする「里山学校」、里山環境でヒト・コト・モノをつなげる拠点「三芳つくるハウス」の運営、南房総市の空き家調査などを手掛ける。 著書に『週末は田舎暮らし ~ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記~』(ダイヤモンド社)、『建築女子が聞く 住まいの金融と税制』(共著・学芸出版社)など。

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