ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

週末は田舎暮らし! を始めよう(4)

週末田舎暮らしの重労働! 大変だけど「草刈り」を人任せにできない本当の理由(2/3ページ)

馬場未織馬場未織

2016/01/29

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

任せるか、自分でやるか

少し悩みますね。都市的感覚だったらやらないようなことだし、もしケガをしたら後悔するだろうな、と考えるかもしれません。これはお金がかかっても、業者にお願いしてやってもらったほうがいいかなあ、と。

でもあたりを見れば、みーんな自分で草刈りしています。70代、80代の人も、きっと刈払機が重たかろうと思うのですが、淡々と担いで淡々と刈っています。ただ、よく見ると女性より男性のほうが草刈りをしているようで、農家さんでも「奥さんにはあまりやらせたくない」という人もいます。

危険を伴う作業だというのは見せかけではなく、本当にそうだから。実際、岩に刃が当たった勢いで自分に刃が跳ね返ってきて、足をざっくり切ってしまった、という話はたまに聞きます。

わたしは、それでも、草刈りは毎週自分でしています。週末だけしか草刈りができませんので、女でも何でも、やらなければ立ち行かないからです。もちろん、長袖長ズボンに軍手は必須で、目に石の破片などが飛んでくるかもしれないから、できればゴーグルもしたほうがいい。

慣れていない人ほど、サンダルやTシャツなどの軽装で作業をしようとします。地元の人たちを見ると、長袖長ズボンのつなぎを着ていたり、皮の手袋をしていたりと、いでたちに隙がありません。日々の作業ですから、ケガをするリスクを常に考えて万全の恰好でいるのは当然、ということです。

刈払機だけでなく、木の枝を切り落とす必要が出てきたらチェーンソーも使います。これはもっと危ない。見よう見まねというレベルでは不安なので、わたしは使い始める前に地元の方に指導をしてもらいました。自分でやらないで誰かにお願いすることもできますが、それも毎度のことになると心の負担になってきます。

次ページ ▶︎ | 自分でやれることを増やす 

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

NPO法人南房総リパブリック理事長

1973年、東京都生まれ。1996年、日本女子大学卒業、1998年、同大学大学院修了後、千葉学建築計画事務所勤務を経て建築ライターへ。2014年、株式会社ウィードシード設立。 プライベートでは2007年より家族5人とネコ2匹、その他その時に飼う生きものを連れて「平日は東京で暮らし、週末は千葉県南房総市の里山で暮らす」という二地域居住を実践。東京と南房総を通算約250往復以上する暮らしのなかで、里山での子育てや里山環境の保全・活用、都市農村交流などを考えるようになり、2011年に農家や建築家、教育関係者、造園家、ウェブデザイナー、市役所公務員らと共に任意団体「南房総リパブリック」を設立し、2012年に法人化。現在はNPO法人南房総リパブリック理事長を務める。 メンバーと共に、親と子が一緒になって里山で自然体験学習をする「里山学校」、里山環境でヒト・コト・モノをつなげる拠点「三芳つくるハウス」の運営、南房総市の空き家調査などを手掛ける。 著書に『週末は田舎暮らし ~ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記~』(ダイヤモンド社)、『建築女子が聞く 住まいの金融と税制』(共著・学芸出版社)など。

ページのトップへ

ウチコミ!