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本当に快適な照明とは?――DIYでできる「あかりのデザイン」(2/4ページ)

内村恵梨内村恵梨

2021/08/04

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照明器具6種――それぞれの特徴

最初に、現在ついている照明器具の種類を見直してみましょう。ここでは、代表的な6種類の照明器具を紹介します。

●シーリングライト
天井に直付けするタイプの照明です。メイン照明として使われます。現在の日本の住宅はほとんど、シーリングライトを取り付ける想定で作られています。なかでも、丸く乳白色のシーリングライトが定番です。リーズナブルで、部屋全体をまんべんなく照らしてくれるシーリングライトですが、あまりデザインの選択肢がないことと、影ができないのでメリハリのない雰囲気になりがちです。

天井直付け照明にはほかにも、照明の上にファンの付いた「シーリングファン」や、スポットライトがついているような形の「4灯シーリングライト」など、意匠性の高いものもあります。

●ペンダントライト
天井から紐で吊り下げるタイプの照明です。提灯のような丸い形のものなど、和風デザインのものも多くあるので、和室で使用している方も多いのではないでしょうか。ダイニングテーブルの上に付けて、レストランやカフェのように食卓をおしゃれに演出するためにも使われます。

ペンダントライトのデメリットは、背の高い人は頭をぶつけてしまうなど、天井が低く狭い空間にはやや不向きなことです。そして、デザインや用途が幅広いので、お部屋の広さや必要な明るさに合わせて慎重に選ばないと、失敗する可能性があります。

例えば、電球1灯のみのペンダントライトの場合、明るさが充分でないため、それだけで広い部屋を照らすことはできません。ダウンライトなどほかの照明と組み合わせる必要があります。

●ブラケット
壁に直付けするタイプの照明です。アクセントや間接照明的な使い方で、空間に立体感を与えます。

●ダウンライト
天井に埋め込まれているタイプの照明です。最近の新築では、この照明の割合が増えています。天井面にフラットに付いているので、空間がすっきりと洗練された雰囲気になります。

●スタンドライト
床置きタイプやテーブル置きタイプの照明です。お部屋のコーナーなど、暗く沈みがちなところに置いたり、ベッドルームの補助的なあかりとして使ったりします。デザインの種類が多く、インテリアのアクセントにもなります。

●スポットライト
ダクトレールに複数付けられるタイプの照明です。指向性のある光なので、壁にかけられた写真や絵などを強調したり、空間にメリハリをつけることができます。

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この記事を書いた人

匠アカデミージャパン 事務局長 (運営:株式会社イマジンネクスト)

匠アカデミージャパンは2016年に開校した内装リノベーションのスクール。 単にDIYのノウハウを教えるスクールではなく「人生100年時代の大人の学び直し」の場として、副業やセカンドキャリア、定年後の生き生きとしたライフスタイルに生かせる技術を身につけることを提唱している。 講習内容は、クロスや床材の張り替えや、賃貸住宅大家さん向けワンルームの原状回復コースなど、まったくの経験のない方に対してDIYを超えた職人の技を伝授。照明プランニングや内装コーディネートのセミナーなども開催中。 http://www.takumi-ac.jp/

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