本当に快適な照明とは?――DIYでできる「あかりのデザイン」(4/4ページ)
内村恵梨
2021/08/04
あかりの色味から照明を見直してみる
続いて、あかりの色味にも意識を向けてみましょう。
あかりの色味のことを、「色温度」と呼びます。単位はケルビン(k)といい、正午の太陽光は5500k、ろうそくのあかりは2000k程です。
市販されている電球には、「電球色」「温白色」「昼白色」「昼光色」など、光色のタイプが記載されています。
リラックスをしたい場所や落ち着いた雰囲気にしたい部屋は、「電球色」「温白色」など、低めの色温度を選びます。リビング、和室、寝室、トイレ、浴室などに使用したり、間接照明にもおすすめです。
反対に、仕事や勉強をする部屋などは、電球色は適しません。仕事などの作業をする空間には、「昼白色」以上の明るさを選ぶと、活動的でさわやかな雰囲気になり、集中して作業をしやすくなります。「昼白色」は太陽光に最も近い自然な光の色のため、スタンダードといえます。
服を選ぶ部屋やお化粧をする部屋なども、電球色だと本来の服の色と違って見えることがあるため、「昼白色」がおすすめです。
いかがでしたか? 照明は、普段はあまり考えることは少ないかもしれませんが、実は生活に大きく影響するものです。今暮らしている空間のあかりを今一度見直し、生活をより豊かなものに変えていきましょう。
この記事を書いた人
匠アカデミージャパン 事務局長 (運営:株式会社イマジンネクスト)
匠アカデミージャパンは2016年に開校した内装リノベーションのスクール。 単にDIYのノウハウを教えるスクールではなく「人生100年時代の大人の学び直し」の場として、副業やセカンドキャリア、定年後の生き生きとしたライフスタイルに生かせる技術を身につけることを提唱している。 講習内容は、クロスや床材の張り替えや、賃貸住宅大家さん向けワンルームの原状回復コースなど、まったくの経験のない方に対してDIYを超えた職人の技を伝授。照明プランニングや内装コーディネートのセミナーなども開催中。 http://www.takumi-ac.jp/