ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

本当に快適な照明とは?――DIYでできる「あかりのデザイン」(3/4ページ)

内村恵梨内村恵梨

2021/08/04

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

お部屋の用途に合わせた光源の選び方

次に、現在使用している電球を見直してみましょう。住宅で使われる電球は主に、白熱電球・蛍光灯・LEDの3つです。

●白熱電球
昔から使われている電球です。価格が一番安く、暖かく柔らかい光が特徴です。ただ、電球の寿命が短く、電気代も高くつきます。現在では、省エネルギー対策とCO2排出削減のため、先進国を中心に白熱電球を廃止する動きがあります。

日本でも白熱電球の生産は減ってはいますが、強すぎない柔らかな光が好まれ、いまだ根強い人気があります。電球自体もおしゃれなものが多いので、電球そのものを見せるような照明を取り付け、空間演出として使用されることもあります。

●蛍光灯
白熱電球より省エネで、影が出にくいので、特にオフィスで活躍してきました。近年では蛍光灯型のLEDもあるので、活躍の場は減ってきています。

●LED
LEDは、価格自体は一番高いですが、消費電力が低く寿命が長いので、電気代が抑えられるとともに、電球取り換えの手間が減ります。

少し前までは、LEDは昼白色など白っぽく明るい光しかなかったので、電球色(オレンジ寄りの色)の照明を付けたい場合は、白熱球が選ばれていました。

しかし、最近ではLEDがどんどん進化し、白熱球のような見た目と色味を再現できるようになってきています。電球色のものや、調光(専用のスイッチを用いて、明るさを段階的に調節する)ができるものも増えてきました。

現在では、世の中の照明はほとんどがLED化してきています。しかし、人によっては光が強すぎると感じる人もいますし、就寝前の時間帯には明るすぎると感じる人もいるでしょう。その場合は、調光できるタイプを選んだり、光源を隠して直接目に入らないようにするなど、工夫が必要です。

つけっぱなしにすることの多い部分はLED、自分のリラックスタイムにだけ点灯する間接照明は白熱球にするなど、使い分けてみるのも一つの方法です。

次ページ ▶︎ | あかりの色味から照明を見直してみる 

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

匠アカデミージャパン 事務局長 (運営:株式会社イマジンネクスト)

匠アカデミージャパンは2016年に開校した内装リノベーションのスクール。 単にDIYのノウハウを教えるスクールではなく「人生100年時代の大人の学び直し」の場として、副業やセカンドキャリア、定年後の生き生きとしたライフスタイルに生かせる技術を身につけることを提唱している。 講習内容は、クロスや床材の張り替えや、賃貸住宅大家さん向けワンルームの原状回復コースなど、まったくの経験のない方に対してDIYを超えた職人の技を伝授。照明プランニングや内装コーディネートのセミナーなども開催中。 http://www.takumi-ac.jp/

ページのトップへ

ウチコミ!