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1軒まるごとDIYリフォーム どんなことから始める?(1/2ページ)

内村恵梨内村恵梨

2021/12/10

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築古物件をDIYリフォームして賃貸に出したり、自分の住居にしたい、という方が近年増えています。YouTubeやテレビ番組などでも、リノベーションに挑戦するというテーマのものを目にすることが多いので、純粋に「楽しそう!」「やってみたい!」と感じる方が多いのではないでしょうか。実際に、DIYで自宅をリフォームすると、家への愛着が増したり、お家時間をより楽しめるようになります。

そこで今回は、DIYリフォームの計画の仕方についてお話します。

最初はリフォーム項目のリストアップから

まずは、リフォームにかけられるおおよその予算を決めましょう。

どの箇所を工事する必要があるか、リストアップをします。そして、そのなかで優先順位をつけていきます。戸建ての場合は、外壁や屋根は家の老朽化に一番関わるので、きちんと塗り直しや修理をしておかないと、雨漏りの原因になります。

賃貸の場合は、物件を探している人が最も重視するのは立地のため、できる限り予算を抑えてリノベーションをしないと、結局回収できず赤字になることもあります。やりたいことを考えるのでなく、最低限やらなければならないのは何か、という観点で考え、リストのなかで諦められる部分がないか確認していきます。

DIYを成功させるには業者にお願いすることも必要?――依頼箇所の検討をしよう

リストアップした工事箇所のなかで、業者にお願いしたほうがいいところや、有資格者でないと工事のできない箇所は見積を依頼します。例えば、屋根、外壁、水回り、ガス工事、電気配線工事(コンセント増設など)、畳の新調などです。

壁を壊して部屋をつなげる、といった壁を抜くリフォームを検討している場合は、抜いていい壁かどうかを素人判断するのは危険なため、大工さんに相談するのが一番です。

また、和室を洋室にする場合は、床組み工事が必要になります。丸のこ等を使って木材をカットしたり、インパクトドライバーでビス止めしていくような作業が必要になるため、心配な場合は大工さんにお願いしてしまいましょう。

築古の場合は、家の状態により思ったよりも工事費が高くなることもあります。まずは外注工事箇所を先に進め、そこでかかる金額をもとに、DIYで工事する部分にかけられる金額を割り出すといいでしょう。

全体の統一感を持たせるにはDIYの計画・テーマを明確にする

次に、クロス貼り/塗装/床張りなど、やれそうな作業や挑戦してみたい作業について、計画を進めます。

検討時のポイントは、
・難易度
・コスト
・全体のテーマ
です。

例えばクロス貼りは一見シンプルな作業に見えますが、実はかなりコツがいります。好きなクロスを適当に選ぶのではなく、量産シリーズのクロスを選ぶなど、難易度の低い材料を選定することをおすすめします。

また、材料を選ぶ前に、全体のテーマやデザインをざっくりとでもいいので考えておくと、統一感のある内装になります。ナチュラル系、和モダン系、北欧系、など、全体のテーマを考えてみましょう。

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この記事を書いた人

匠アカデミージャパン 事務局長 (運営:株式会社イマジンネクスト)

匠アカデミージャパンは2016年に開校した内装リノベーションのスクール。 単にDIYのノウハウを教えるスクールではなく「人生100年時代の大人の学び直し」の場として、副業やセカンドキャリア、定年後の生き生きとしたライフスタイルに生かせる技術を身につけることを提唱している。 講習内容は、クロスや床材の張り替えや、賃貸住宅大家さん向けワンルームの原状回復コースなど、まったくの経験のない方に対してDIYを超えた職人の技を伝授。照明プランニングや内装コーディネートのセミナーなども開催中。 http://www.takumi-ac.jp/

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