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シリコン塗料の特徴(外壁・屋根・1液など)

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■コストパフォーマンスが高い塗料

 

現在の塗り替え塗料の主流は何かと尋ねられたら、多くの業者さんが「シリコン塗料」と答えるのではないかと思います。人気商品のため、各メーカーが開発に力を注いでおり、製品数も多くなっています。かつては高級塗料と位置付けられていて、主流は安価なウレタン塗料でしたが、現在では価格が落ち着き、最もよく使われる塗料となっています。

 

シリコン塗料はシリコン樹脂塗料とも言われ、主成分である樹脂がシリコン系の素材でできている塗料のことを言います。一般的にはアクリル系<ウレタン系<シリコン系<フッ素系の順に耐久性が高く、水性のシリコン塗料なら10年、油性なら14年の耐用年数があると言われています。耐用年数が長いのに価格はフッ素塗料よりも安いので、コストパフォーマンスが高い塗料と言うことができます。

 

シリコン塗料は防水性と撥水性(水を弾く性質)に優れ、先にも述べたように耐久力も高いのが特徴です。塗料の大敵である紫外線にも強い上に、光沢もあることから高級感を演出しやすい塗料でもあります。また、撥水性があるため汚れが付きにくいだけでなく、湿気や温度の変化にも強く、柔らかい塗料なので塗る際は伸びが良く、ひび割れが起こりにくいと言われています。

 

水性と油性では断然耐久性が高いのは油性ですが、近年では水性シリコン塗料の性能も向上しており、防カビ・防藻性能を持った塗料や、低汚染性をさらに進化させて塗膜に親水性(水が付いても水滴にならず膜になる性質)を持たせて汚れを雨で流すセルフクリーニングを可能にした塗料も登場しています。屋内塗装においても健康・環境に配慮した塗料になっていると言えるでしょう(ただし、高性能なシリコン塗料はそれなりに高価です)。

 

■シリコン塗料の注意点

 

魅力が多いシリコン塗料ですが、その特性ゆえにデメリットも存在します。例えば、シリコン塗料は撥水性が高いため、塗膜が劣化して塗り替える時に、新しい塗料との密着が悪くなります。また、10年前後経過するとひび割れを起こしやすくなるという意見もあります。

 

特にコンクリートやモルタルは建物が劣化したり地震が起こったりするとひび割れが起こりやすく、塗料の柔軟性ではなかなかカバーできません。耐用年数はあくまでも目安だということを覚えておきましょう。もっとも、完璧な塗料などというものは存在しません。シリコン塗料はデメリットを差し引いても魅力的な塗料だと言うことができるでしょう。

 

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