年収別おすすめ金融機関は? サラリーマン大家が不動産投資ローンについて知っておくべき5つのこと(4/5ページ)
川口豊人
2017/03/21
(1)都市銀行
サラリーマン大家の場合、初めから都市銀行で借り入れできることはまずありません。基本的に、自己資金が必要になりますので、よほど資金があれば別ですが、不動産を購入するにあたり、都市銀行で融資を受けることはむずかしいと思ってください。仮に、借り入れできるとしたら、建物の築年数が浅いことや、担保価値(銀行の評価)あることなどが条件としてあげられます。
(2)地方銀行
地方銀行の審査基準も、都市銀行並みに厳しいですが、現在の日本においては貸出先が少ないので不動産向けに積極的に融資をしているのが実情です。そのため、都市銀行に比べると若干ハードルが低くなっています。しかし、返済期間の縛りがこちらも都市銀行と同じく残存耐用年数となりますので、建物の築年数等が重要となってきます。
基本的に、地方銀行は担保価値があれば貸出しをする方針のところが多いようです。
(3)信用金庫
信用金庫は、地域密着型なので、その地域の不動産には融資を行ないます。対応エリアが限定されてしまいますが、耐用年数などの縛りが若干緩和されますので、不動産の物件によっては有利となります。なお、都市銀行や地方銀行では貸出しをしないと言われる、ラブホテルなどにも貸出しをするところもあります。
(4)ノンバンク
ノンバンクは、初めて不動産投資をする方であっても、給与収入など一定の収入がある方には比較的貸し出しをしてくれるようです。耐用年数についても上記の金融機関よりも長く見てくれます。
また、海外物件への貸出しも実行してくれるところもあります。ただし、この場合には、日本の主要都市といわれるエリアに不動産を所有しており、担保能力があることが前提となりますので注意が必要です。
この記事を書いた人
株式会社コンシェル川口 代表取締役
1979年千葉県生まれ。 税理士事務所に勤務していた25歳のときに祖父から郊外の赤字アパートの管理を引き継ぎ、黒字化に成功する。 通常の税理士事務所では相続税額の計算や節税についてのアドバイスはできても、不動産の管理運営業務や不動産投資に近いアドバイス、相続税を軽減していく作業ができていない現状を鑑み、株式会社コンシェル川口を立ち上げる。現在は、地権者などを中心に不動産の管理運営面と税務面をワンストップで解決するサービスを提供している。 不動産投資家としても、10数年の実績を持つ。