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おすすめできない4つの理由

はっきり言おう! 新築区分マンション投資は儲からない(5/5ページ)

尾嶋健信尾嶋健信

2016/04/06

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そこで、先ほどの話に戻りましょう。分譲用の2LDKが投資物件として第三者に貸し出されていた場合、その部屋のオーナーがその物件を売却しようとすると、投資用マンションとしての売値をつけざるを得ません。買う側からすれば、分譲グレードのマンションを20〜30パーセント安く買えることになります。築年数が古ければ、分譲価格より30〜40パーセント以上安く買えることも。

不動産投資のうまみはここにあります。すなわち、グレードの高い分譲中古マンションを市価の3〜4割引で購入しておいて、入居者の退去後、リフォームして市価の1〜2割引きで転売すれば、大きな利益を上げられること。物件の価格にもよりますが、1000万円前後の売却益を得ることもむずかしくありません。事実、こうしたファミリー向け分譲マンションの転売をビジネスとして行なっている、不動産投資会社も存在するくらいです。

ただし、この投資方法にも当然デメリットはあります。それは、こうした物件情報をキャッチするのが、一般の人にはきわめてむずかしいこと。また、以前からの入居者がなかなか退去してくれないというリスクもあります。こうしたマイナス面を考えれば、これは個人投資家向けというより、やはり不動産投資会社向けの投資法ではないでしょうか。

 

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この記事を書いた人

満室経営株式会社 代表取締役

1970年、神奈川県逗子市生まれ。青山学院大学経営学部卒業。 大学卒業後、カメラマン修行を経て、実家の写真館を継ぐ。その後、不動産管理会社に勤務。試行錯誤の末、独自の空室対策のノウハウを確立する。 2014年時点で、500人以上の大家さんと4000戸以上の空室を埋めた実績を持つ。著書に「満室革命プログラム」(ソフトバンククリエイティブ)、「満室スターNO1養成講座」(税務経理協会)がある。 現在、「月刊満室経営新聞(一般社団法人 日本賃貸経営業協会)、「賃貸ライフ(株式会社 ビジネスプレス出版社)」にコラム連載中。 大前研一BTT大学不動産投資講座講師。

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