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『新型コロナウイルス』が賃貸経営にもたらす影響は? 〜緊急開催! オンライン大家座談会〜(4/5ページ)

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――今後は入居者のライフスタイルの変化で、オーナーが提供する建物、お部屋も変化していくかもしれませんね。ほかには、どのようなことがありますか?

 

加藤オーナー:自分は、以前に別のことで家賃減額をしたときに、普通借家契約から、定期借家契約に切り替えたことがあるんです。減額後に万が一、滞納になったり、返済目処も立たない、連絡もつかないということになってしまった場合、契約期間終了で退去してもらえるよう、先手の意味合いでやったことがあります。

「東海大家の会」「稼働産カレッジ」代表 加藤オーナー

 

松浦オーナー:大阪は、定期借家契約ということ自体がほぼないのであまり考えられませんね。入居者さんだけでなく仲介業者も嫌いますね。

 

加藤オーナー:そうなんですね。自分では減額された時の最悪の場合を想定して、選択肢の一つとして考えています。

 

松浦オーナー:大阪は難しいかもしれませんが、エリアによっては有効かもしれませんね。ちなみに大阪は“更新”がないんです。概念もないので入居者さんは更新料もかかりませんが、契約したまま放っておくとそのままズルズルと入居されてしまう、という問題があります。入居者さんや保証人さんとしっかり連絡をとっていないと何か起きた時にトラブルになるケースもあるので、大阪で物件を所有しているオーナーは、2年置きでも確認をすることが大切です。

 

小場オーナー:福岡でも更新料をとる、ということがないんですが、管理会社が更新時に入居者から更新料をとって大家に知らせないままということがあるんですよ。こういうことをする業者もあるんですよね。

 

廣田オーナー:更新がないとすると、保険の更新などはどうしているんですか?

 

加藤オーナー:今、入居者さんの無保険って問題になっていますよね。

 

松浦オーナー:私のところでは、入居者さんの保険も私が払っています。入居者さんの初期費用も安くなりますし、駆け付けサービスなど他のサービスも付いているものでまとめて加入しています。

 

小場オーナー:九州大家の会では、オーナーが少額短期保険の代理店になることを進めています。入居者さんの継続内容もオーナー自身で分かりますし、保険料の4割はオーナーの収入となります。

 

松浦オーナー:保証会社もオーナー自身で代理店になることも可能になっていますよね。

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