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失敗しない中古マンション投資 駅から距離、徒歩10分がベスト? 「駅近物件」の落とし穴(2/2ページ)

斎藤 岳志斎藤 岳志

2020/04/15

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バスの活用で、駅からの距離のはぐっと広がる

もちろん、「徒歩10分」にこだわれなくてもよい物件もあります。
それはバスの利用です。

東京23区や大阪など大都市圏では路線バスが充実しています。そこでバス停が近くにあるという物件であれば、駅から10分以上でも問題はありません。

とはいっても、ただバス停近ければよいわけではなく、バスの本数もチェックする必要があります。物件の目の前にバス停があっても、1時間に数本では意味がありません。

たとえば、東京の目黒エリアなどでは路線バスが充実しており、通勤時間帯の7~8時台には3分おき、日中でも5分おきにバスが運行している路線もあります。こうしたエリアの物件であれば、「徒歩10分」にこだわる必要はないでしょう。

最後に1つ注意点があります。「徒歩1分=80メートル」というのは不動産広告の自主規制である「不動産の表示に関する公正競争規約」で決まっています。ですから、駅から物件までに距離が600メートルでも「徒歩8分」になり、「徒歩7分」と表示すると違反になります。これは大家としてしっかり知っておきたいことです。

「駅から徒歩○分」という表示は、選んでもらうための表示としては重要な要件で「10分」が1つのポイントです。しかし、それだけでなくその道すがらの環境や、バスの利用なども考慮してください。それにはやはり、自分で歩いて、周りをきちんと見ることがとても重要です。

 

(文/斎藤 岳志 画像/123RF)

 

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この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

FPオフィス ケセラセラ横浜代表 百貨店在職中にファイナンシャル・プランナーの資格を取得。税理士事務所、経営コンサルティング会社などを経て、FPオフィス ケセラセラ横浜を開設、代表を務める。 マイホーム購入・売却相談のほか、不動産投資のサポートも行なっている。株式投資やFXなど一通りの投資を実践した後、2007年より不動産投資をスタート。現在は、自らの資産運用はほとんど中古マンション投資に絞って取り組んでいる。

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