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賃貸オーナーとして反社会的勢力にどう向き合うか?(4/5ページ)

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■増える大麻プラント、見逃さないポイント

こうした反社や半グレが、活動の拠点やアジトとして賃貸物件を利用するのとは別に、最近、大きな問題になっているのが、室内での大麻栽培だ。今年1月にも東京都文京区のマンションで火災報知器が作動し、住民からの110番通報をきっかけに大麻草の栽培が発覚、40代の男が逮捕された。また、2月には奈良県橿原市で、近隣住民から「大麻草の臭いがする」という110番通報から、家宅捜索が行われ、大麻草の栽培プラントを発見。30代の会社員の男2人が逮捕されている。

こうした大麻栽培が明らかになるなかで、大麻栽培が行われた家や部屋では、共通点があることがわかってきている。

その1つ目は、大麻には独特の臭気があり、玄関の隙間や換気口からその臭いが漏れることがある。具体的には大麻草そのものは「青くさい臭い」、一方、乾燥させた大麻は「甘い臭い」になる。

2つ目は、常に窓が雨戸や遮光カーテンで閉ざされている。大麻栽培では光量を調節する必要がある。そのため外から光が入らないように室内は暗闇にしておかなくてはならない。そこで光が入り込まないようにするのと同時に、臭いが外に漏れないように窓などに目張りがされている。

3つ目は、人が生活している気配がないのに、電気の消費が多く、電気メーターが早く回転している。大麻栽培は一定温度を維持しなくてはならない。そのため常にエアコンを稼働させる必要がある。加えて、水耕栽培しているケースもあり、こうしたプラントでは大量の水を循環させるため電気を使う。さらにこうしたプラントではときとして機械の故障などが起こり水漏れが発生することがある。

4つ目は、深夜になると頻繁に人の出入りがある。栽培に必要な土や肥料、機械などの持ち込み、収穫した大麻の持ち出しを夜中に行っているため、夜中の出入りが多くなるというわけだ。

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