築50年超! 昭和の3K団地を2LDKに。資材費10万円で友人・家族と楽しくDIYリノベーション!(2/5ページ)
嶋崎都志子
2017/10/17
家族や友人たちに助けられて団地リノベーション開始!
CFシートを貼ったリビング。押入れだった空間には木材でつくった扉をつけた
DIY専門店に勤めていたこともあり、Mさんの周りにはDIY好きの友人たちがいました。また、Mさんには工務店に勤めている兄弟がおり、そういった家族や友人たちの応援に支えられ、Mさんは団地リノベーションに取り掛かります。皆、仕事をしているなか、スケジュールを合わせながら、通算8日という短期間でリノベーションを仕上げ、作業は引越し前にすべて完了したといいます。
作業自体は大変だったけれど、常に2〜6名が出入りしながら、ワイワイとにぎやかにやれたのは楽しかったとMさんは話してくれました。
周囲に助けられたのは、DIY作業だけではありません。資材の調達については、工務店に勤めている兄弟が協力してくれたおかげで、天井や壁に大量に使用する白い壁紙や、床下地に使用する木材などは端材を入手して利用しています。
それ以外のこだわりの壁紙や塗料、フローリング風のクッションフロアーシート(以下CFシート)などはホームセンターやネットショップで購入し、資材の費用は約10万円ですんだそうです。
なお、とても古くて使い勝手の悪かった窓サッシの交換と、トイレの便座の交換は専門業者に依頼をしました。
昭和の団地特有の3Kから2LDKに間取り変更
今回のリノベーションでは、昭和の団地特有の3Kを2LDKに、間取り変更も行なっています。
まず、キッチンと隣接する和室をつなげてLDKに変え、その他は、眠るだけに特化した寝室、収納に特化した部屋を1部屋ずつ造りました。間取りの変更プランを事前に決めていたので、実際の作業はそのプランに基づいてスムーズに動けたのがよかったとMさんは言います。
ただ、作業は簡単なものではありませんでした。大変だったことのひとつは、キッチンと和室をつなげてLDKにするため、床の上にCFシートを貼る作業です。床の段差を解消しなければならない上に、築50年を超えたフローリングの土台の傷みは想像以上にひどく、友人と兄弟たちが総出で直さなければならないほどだったそうです。
そして、いちばん大変だったのは天井の壁紙貼りです。古い壁紙を剥がすところから、新しい壁紙を貼る作業まで、ずっと上を向いているので首も痛くなる上、全員初めての作業だったため勝手がわからず大変苦労したそう。
作業はインターネットの動画を見ながら進めましたが、2本の長いポール状の専用器具をつくるところに始まり、壁紙を天井近くまで持っていく人、壁紙をなで刷毛で貼っていく人など4〜5人がかりで作業する様子は、まるで中国雑技団のようだったそうです。
その他、漆喰塗りや壁ペイント、壁紙張りや、キッチン周りのマスキングテープ貼りなども、面積が広く大変だったといいますが、応援に来てくれる人たちとワイワイと楽しく作業することで、乗り越えることができたそうです。
この記事を書いた人
DIYアドバイザー、インテリアコーディネーター
ハウスメーカーや内装会社などでの施工現場経験を活かし、雑誌、テレビのDIY監修やプチリフォームのアドバイスを行なっている。著書に「初めてでも自分でできる住まいの修繕とメンテナンス」(成美堂出版)など。