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マンション価格は税込み? それとも税抜き?

中古マンション購入に消費税はかかる? それともかからない?【マンション購入と消費税】(1/4ページ)

斎藤 岳志斎藤 岳志

2017/07/28

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© inoumasa – Fotolia

不動産の取引に消費税はかかる?

消費税とは、そもそもどんなときに支払う税金なのでしょうか?

消費税は、名前が示すように、モノやサービスを「消費」したときにかかる税金です。

では、不動産の売買取引をした場合、消費税はかかるのでしょうか。

結論からお伝えすると、土地には消費税はかかりませんが、家などの建物には消費税がかることになっています。

土地は、利用しても傷ついたり価値が減ったりするものではないため、消費されませんが、家などの建物は、新築時はピカピカで設備も最新ですが、時間の経過とともに少しずつ傷んでいきますし、価値も下がっていくものなので、消費されるものと考えればわかりやすいかもしれません。

消費税と不動産の関係を考える出発点としては、土地には消費税はかからず、建物には消費税はかかると考えておいてください。

マンションに消費税がかかるかどうかは売り主で決まる

家などの建物には消費税がかかるのであれば、マンションを購入した場合にも、当然、消費税はかかるということになります。ですが、実は、マンションを購入した場合でも、消費税がかからないケースがあるのです。

国税庁のホームページを見ると、「消費税は、国内において事業者が事業として対価を得て行う取引を課税の対象としています」と書かれています。

この「事業者が事業として対価を得て行う取引」というところに注目してください。具体的に言えば、マンションに消費税がかかるかどうかは、売り主が事業者かそうでないかで決まるということです。

新築マンションの場合は、売り主は不動産業者なので、消費税がかかります。新築一戸建ての場合も売り主は不動産業者、もしくは建築業者ですから、消費税がかかります。

中古マンションの場合はどうでしょうか。中古マンションの場合でも、売り主が不動産業者であれば、建物に対しては消費税がかかってきます。

一方、売り主が個人の場合であれば消費税はかかりません。個人間でマンションを売買しても、「事業者が事業として対価を得て行う取引」には当たらないからです。ですから、一般の人が、住み替えなどのためにマンションを売却する場合であれば、そのマンションを購入しても消費税はかからないのです。

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この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

FPオフィス ケセラセラ横浜代表 百貨店在職中にファイナンシャル・プランナーの資格を取得。税理士事務所、経営コンサルティング会社などを経て、FPオフィス ケセラセラ横浜を開設、代表を務める。 マイホーム購入・売却相談のほか、不動産投資のサポートも行なっている。株式投資やFXなど一通りの投資を実践した後、2007年より不動産投資をスタート。現在は、自らの資産運用はほとんど中古マンション投資に絞って取り組んでいる。

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