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2019年問題でこれから家が安くなる!? それでもいま住宅を買うべき4つの理由(3/5ページ)

横山晴美横山晴美

2017/03/28

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<理由2> 家を購入することが将来のリスクヘッジになる

低金利である現在は、金利の負担感は小さいです。また、低金利であるため、変動金利型よりも金利が高い固定金利型であっても、かなり低い水準で借りることができます。固定金利でローンを組めば、将来家にかかる費用がほぼ把握できるため、自分が無理なく返せる範囲のローンを組みやすくなり、家計を安定させることができます。

また、固定金利型であればハイパーインフレにも対応できます。インフレになった場合でも金利は変わらないため、むしろローンの負担は相対的に小さくなると言えます。

将来、インフレになるかどうはわかりませんが、少子高齢化が進めば日本の財政は悪化するため、インフレも想定しておくと安心です。

これから不動産価格が下がるかもしれないと考えると、いま住宅ローンを組んで家を購入するよりも、賃貸を選択したほうが有利のような気もしますが、長い目で見れば住宅を購入するメリットは大きいと言えます。また、リスクヘッジの面からも損得以外のメリットも持ち家にはあると言えるでしょう。

ただし、ここで「購入が有利」と申し上げているのは、マイホームを持ちたいのに躊躇しているのであれば、購入したほうがよいという意味です。賃貸かマイホームかの選択はライフスタイルの問題ですから、どちらが得か、という視点にこだわりすぎないようにしましょう。

<理由3> 不動産価格が下がるのを待つことはおすすめできない


(c) NOBU – Fotolia

2019年問題に関わらず、マイホームを購入するメリットがあることは、おわかりいただけたかと思います。では、不動産価格が下がることを期待して、「2019年まで待ってからマイホームを購入しよう」という選択肢にはメリットはあるのでしょうか?

結論から言えば、最終的に購入するなら、あえて待つメリットは少ないと考えます。住宅購入を待つことによる機会損失があるからです。

具体的には次のような機会損失が生じる可能性が考えらます。

(1)現在は住宅ローンが最低水準であり、購入を待つことで現在の低金利で住宅ローンを借りられるメリットを逃してしまう

(2)住宅ローンを組む時期が遅れることで、完済年齢も後ろにずれ込む恐れがある

(3)購入を見合わせた間に健康を害してしまうと、団信に加入できず住宅ローンが組めなくなる恐れがある

そして、もうひとつ重要な点は、2019年になったからといって、すぐに住宅価格が下がるとは言えないということです。

物件価格はエリアの人気度や経済事情にも左右されるため、場合によっては価格が上がるリスクもあります。何よりも不動産価格の下落を待つ間にも家賃は発生し続けるため、あえて購入を待つ意義は少ないと言えるでしょう。

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この記事を書いた人

ライフプラン応援事務所代表

ファイナンシャルプランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー。企業に属さない独立系FPとして、2013年ライフプラン応援事務所を立ち上げて以降、住宅相談を専門に扱う。マイホーム相談では保険見直し、教育費、退職後プランなど総合的な視点で資金計画、および返済計画を考案。相談業務のほか、セミナー講師、執筆業など情報発信、啓蒙活動にも力を入れている。 「自分の家計は自分で守る」をモットーに、丁寧でわかりやすい面談が好評。 また、給付金や控除など、消費者のための制度を調べるのが得意で、「ここが使いにくい」「誰のための制度なのか」などとケチをつけるのが好き。

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