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今日もどこかの街で美食探訪 ねこやま大吉のグルメ狩人

東京都(新宿区) 神楽坂の路地で見つけた至福のスペインバル 鮮度抜群の魚介とオリーブ油のマリアージュ『EL Pulpo』 (1/2ページ)

ねこやま大吉ねこやま大吉

2020/10/29

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写真/ねこやま大吉

江戸の香りを残す 坂・小道の街「神楽坂」

まだ見ぬ観光コンテンツの発掘仕事で降り立った神楽坂。その云われは南側にある若宮八幡の神楽がこの坂まで聞こえたからだとか。東京の真ん中に未だこのような風情を残す処は、都内広しといえどあまり記憶がない。

坂上・坂下を走る通りから枝分かれするかのように小道が走る。そのひとつ、兵庫横丁は戦国時代に武器商人が住み「兵庫」(武器を入れておく倉庫)があったことからその名がついた。

そこに「和可菜」という黒塗りの壁に覆われた旅館(閉館)がある。ここは出世旅館といわれ数々の作家・脚本家・映画監督ほかが仕事場として使っていた。内田吐夢、田坂具隆、今井正、山田洋次、石堂淑朗……誰もが知る『青い山脈』『男はつらいよ』『東京家族』もここから生まれた。

薄暗い石畳の小道を舞い飛ぶ「蝶」たち

時間を忘れ、気付けば街も薄暗くなり街灯が瞬き始めたころ、着物で身を包み、凛とした佇まいで歩く芸者たちとすれ違う。人ひとりがやっと通れる石畳の小道を急ぐその姿は幻想的で、タイムスリップしたかのような錯覚に陥る。後ろ姿にひかれ同じ方向に進めば小道は終わり、普段の通りに出た。歴史のありそうな和食店・料亭が軒を並べる中、ひときわ人で賑わうオープンキッチンの店を見つけた。スペインバル『ELPulpo(エルプルポ)』だ。ガラス越しに見えるイベリコベジョータが、その存在を強烈に主張する。

次ページ ▶︎ | イベリコべジョータが誘う先はスペインへの玄関口 

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この記事を書いた人

編集者・ライター

長年出版業界に従事し、グルメからファッション、ペットまで幅広いジャンルの雑誌を手掛ける。全国地域活性事業の一環でご当地グルメを発掘中。趣味は街ネタ散歩とご当地食べ歩き。現在、猫の快適部屋を目指し日々こつこつ猫部屋を制作。mono MAGAZINE webにてキッチン家電取材中。https://www.monomagazine.com/author/w-31nekoyama/

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