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住まい探しの雑誌はまだあるの?

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■夢が広がる情報をコンパクトにパッケージング

今、住まい探しを考えた時に頭に浮かぶのは、不動産屋の情報でしょうか、ネットの情報でしょうか、それとも雑誌の情報でしょうか。昨今は雑誌が売れなくなり、書店の数も減っているので、ひょっとしたら書店に行かなくなった人もいるかもしれません。

ネットには不動産情報から賃貸情報まで無料で掲載されていますから、特に雑誌の必要性を感じない人もいると思います。しかし、雑誌を手にとってみると、雑誌には雑誌にしかない魅力があることに気づかされます。

まず、誌面が洗練されていること。ネットであれば、写真を何十枚も掲載することができますが、雑誌の誌面は有限です。そのため必要な情報を厳選し、重要な情報は写真を大きくするなどして目立たせ、読者にアピールする技術が発達しています。また、読者が思ってもいなかった情報と出合えるのも雑誌の魅力です。雑誌は言わばプロが作ったパッケージ商品。

「注文住宅に興味がある人なら、こんな情報もほしいはず」「家を建てようとしている人なら、こんなところが不安なはず」といった情報も盛り込んでいるので、漠然と住まい探しをしていた人も効率良く知識を蓄えることができるでしょう。

例えば月2回発行されている『CHINTAI首都圏版』を見てみると、おすすめの賃貸情報が掲載されている他、「観葉植物と暮らそう」「(生鮮食品を)おいしく長持ちさせるコツ」「洗濯は干し方で差をつける」といった生活に役立つ記事や不動産用語の基礎知識、お部屋探し完全ガイドなどがコンパクトに収まっています。

家を建てる人のための情報誌『月刊HOUSING(ハウジング)』の2016年8月号では、「世界の名作に学ぶ心地よい家のつくり方」といったハイセンスな記事がある一方、建築の総額や内訳がわかる「わが家の建築費用全部見せます」という記事や、カタログ請求ハガキと連動した「カタログ活用法」、ハウスメーカー自慢の家を紹介した記事が目を引きます。

隔月で発売されている『住まいの設計』は読み物中心の老舗雑誌。「楽しい家で暮らしませんか」という特集記事では、様々な“楽しい家”を紹介することで読者に「こんな家に住みたい」というイメージを持たせてくれる他、3階建てプラン集、二世帯住宅インタビュー、家族が笑顔になる窓選び、家づくりSTORY BOOKなど、かゆいところに手が届く記事が満載されています(2016年7・8月号)。

他にも季刊『SUUMO注文住宅』や隔月刊『SUUMOリフォーム』などが発行されているので、興味が湧いたら手に取ってみると良いでしょう。

もちろん、ネットは雑誌と違って情報の入れ換えがすぐにできますので、最新情報を得やすいというメリットがあります(メンテナンスが万全の場合に限りますが)。しかし、サイトによっては古い情報をそのままにしていることもあるので、結局は不動産会社や大家さんに確かめてみるしかありません。

要は雑誌とネットでは得意分野が違うので、うまく使い分けることです。自分に合ったアプローチで理想の住まいを見つけたいものですね。

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この記事を書いた人

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン『ウチコミ!タイムズ』では住まいに関する素朴な疑問点や問題点、賃貸経営お役立ち情報や不動産市況、業界情報などを発信。さらには土地や空間にまつわるアカデミックなコンテンツも。また、エンタメ、カルチャー、グルメ、ライフスタイル情報も紹介していきます。

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