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住宅ローンで生活が苦しい! そんなときはどうすればいい?(4/5ページ)

牧野寿和牧野寿和

2017/10/10

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もし返済が苦しくなったらどうする? 相談先は?

では、もし返済が苦しくなったらどうしたらいいのでしょうか。その時には。躊躇することなく行動することが大切です。なぜなら時間が経つほどご自身にとって不利な立場に追い込まれてしまうからです。

まず、融資を受けている金融機関に相談をすることです。自宅を売却しなくてはならいないほど事態が深刻化した場合は、弁護士などの専門家に相談をすることも必要となりますから、そうなる前にまずは金融機関と相談することをおすすめします。

では具体的に、どのような解決策があるのでしょうか。金融機関により対応が異なりますし、ご自身の置かれた状況によって取るべき対策も違ってきますが、主に次の3つの方法があるとお考えください。

<方法1>融資先の金融機関に、一定期間ローンの返済額の軽減を交渉する
本人が病気やケガで収入が減ったり、家族の入院などで支出が増大したりする短期間のみ、月々の返済額を軽減してもらう方法です。軽減期間が終了した後は、従来の返済額に、「軽減期間中に軽減された額+金利」の返済が加わります。

<方法2>融資先の金融機関に、返済期間の延長を交渉する
現在の返済期間を、例えば残り15年から25年に延長してもらう方法です。毎月の返済額は少なくなりますが、返済期間が延びる分金利の負担総額は増えます。

<方法3>自宅を賃貸に出す
自宅を賃貸に出して、その家賃収入をローンの返済にあてる方法です。原則として住宅ローンが残っている自宅を賃貸に出すことはできませんが、融資を受けている金融機関に相談をして、自宅を貸すことができる場合もありますので、まずは相談をしてみてください。

そのほかにも、マイホームを手放すことにはなりますが、「任意売却」といって融資を受けている金融機関の許可を得て、ローンが返済できなくなり金融機関が強制的に「競売」かけるより高い金額で売却し、そのお金で残債を完済することも選択肢のひとつです

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この記事を書いた人

CFP、一級ファイナンシャル・プランニング技能士

1958年名古屋生まれ、大学卒業後、約20年間旅行会社に勤務。出張先のロサンゼルスでファイナンシャルプランナー(FP)に出会い、その業務に感銘を受け、自らもFP事務所を開業。 その後12年間。どの組織にも属さない「独立系」FPとして、誰でも必要なお金のことを気軽に考えてもらうため「人生を旅に例え、お金とも気楽に付き合う」を信念に、日本で唯一の「人生の添乗員(R)」と名乗り、個別相談業務を行なうとともにセミナー講師として活動している。 また、賃貸不動産の経営もしており、不動産経営や投資の相談にも数多くのアドバイスやプランニングをしている。

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