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緊急事態宣言で意外と下がらない日経平均株価――来年には3万円超えも期待(2/3ページ)

望月 純夫望月 純夫

2021/08/06

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トップメーカーもついに本腰 EV関連部品メーカー注目銘柄

今まで何度も電気自動車(EV)についての話題で盛り上がったため、EVというとまたと思う人も多くいるだろう。また、EVについては半信半疑に捉える向きもあるようだ。

ただここに来て、欧米、中国のEVに対する姿勢を見せつけられたことで、世界のトップメーカーもようやくをEVにカジを切る動きを見せはじめている。それを裏付けるのは部品メーカーの業績動向にある。

トヨタに対するリチウムイオン電池の供給は、パナソニック(6752)と三洋電機である。


パナソニック

子会社のパナソニックEVエナジーに提供する正極材は住友金属鉱山(5713)と田中化学研究所(4080)、電解液は三菱ケミカルHD(4188)、電解質はステラケミファ(4109)となっている。


田中化学研究所


三菱ケミカルHD

田中化学研究所の業績については、当初予想の赤字が黒字転換となり、8月3日には株価はストップ高となった。

EVに乗り遅れたと思えるトヨタの今後のEVに対する展開を考えると、同社の株価は想定以上の株価上昇を見せる可能性が高い。ステラケミファは電解質をトヨタやホンダにも供給。

中国のBYDに電解質を供給するのは同じくステラケミファと、関東電化(4047)。NEC系のオートモーティブエナジーサプライに正極材を供給する日本製鉄系の新日本電工(5563)など、株価上昇妙味のある銘柄が多い。


ステラケミファ


関東電化

ジーエス・ユアサ(6674)は、ホンダ(7267)と三菱自動車(7211)に車載用電池を供給している。オートモーティブエナジーサプライ(日産系)、三菱ふそうや、いすゞ、GMに電池部材を提供する新日本電工(5563)にも期待が高まる。


ジーエス・ユアサ


新日本電工

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この記事を書いた人

コンサルタント、ラジオパーソナリティ

1971年慶應大学法学部卒、同年山一証券入社。1985年新本証券国際部入社、パリ駐在員事務所長を経て企業部にて新規公開企業の実務に携わる。 1998年退職後、コンサルタントとして独立。著書に『株をやさしく教えてくれる本(あさ出版)などがある。フジサンケイビジネスアイ株式初級講座、ラジオ日経の「株式宅配便」のパーソナリティを務める。

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