菅政権早い動きに期待――業績とPBRから選ぶ推奨7銘柄と日経平均上回るアクティブファンド(2/3ページ)
望月 純夫
2020/10/05
デジタル、コロナ、オリンピックの推奨7銘柄
7月は、注目業種としてコロナ関連から通信事業関連(IIJ、ITbookHD、スマートバリュー、自動制御システム等)へのシフト、8月は巣ごもり銘柄(DCMHD、コーナン商事、ヤオコー、シマノ、セリア等)、9月には5大商社、GOTOトラベル関連(ANA,JAK)、景気敏感関連(三井金属)を取り上げた。
今後も好業績と割安株(低PBR銘柄)、景気敏感株を上手くミックスしたポートフォリオが良さそうだ。
菅政権が率先垂範するデジタル化関連は、引き続いて注目したいところ。加えて不妊治療の保険適用、地方銀行の統合促進、かなり大きく市場が変化しそうだ。
特にデジタル化は、これから2年から3年は業容が大きく変容しそうなだけに少し長いスパンで注目する必要がある。また、ワクチンや治療薬の開発が進み、大きな不安が小さな不安に変わる局面であり、業績の回復関連も見逃せない。
自動車の分野ではEV化が進み、北京の自動車ショーでも多種のEVの車がお目見えした。
米国カルフォルニアでは、EV化の動きが加速しそうである。
デジタル化関連では、小型株を中心に取り上げてきたが、今月は野村総研(4307)、NTTデータ(9613)、景気敏感関連では三井ハイテック(6966)、DMG森精機(6141)。
野村総合研究所(4307)
エヌ・ティ・ティ・データ(9613)
三井ハイテック(6966)
DMG森精機(6141)
不妊治療関連では、あすか製薬(4514)、巣籠関連では地域生協の業績拡大と共に歩むスクロール(8005)、cotta(3359)。
あすか製薬(4514)
スクロール(8005)
cotta(3359)
東京五輪開催関連ではTOW(4767)、アシックス(7936)、丹青社(9743)、地銀統合ではSBI(8473)、清水銀行(8364)、予想配当利回りが8%台のJT(2914)は12月決算、EV関連では、安永(7271)、田中化学(4080)に注目したい。
テー・オー・ダブリュー(4767)
アシックス(7936)
丹青社(9743)
SBIホールディングス(8473)
清水銀行(8364)
日本たばこ産業(2914)
安永(7271)
田中化学研究所(4080)
この記事を書いた人
コンサルタント、ラジオパーソナリティ
1971年慶應大学法学部卒、同年山一証券入社。1985年新本証券国際部入社、パリ駐在員事務所長を経て企業部にて新規公開企業の実務に携わる。 1998年退職後、コンサルタントとして独立。著書に『株をやさしく教えてくれる本(あさ出版)などがある。フジサンケイビジネスアイ株式初級講座、ラジオ日経の「株式宅配便」のパーソナリティを務める。