「保障金額」の決め方と、考えた方次第で広がる使い道(3/4ページ)
ウチコミ!タイムズ編集部
2019/11/06
低解約返戻型・早めの払い込み完了で、学費にも備えられる
そして、冒頭で紹介した視点を変えた活用方法としてご紹介したいのが、生命保険を急な出費や子どもの学費に充てるという方法です。
子どもの学費というと、学資保険が思い浮かびます。学資保険は「高校入学時の15歳」「大学入学時の18歳」など、学資金を受け取る時期が決まっています。
学資保険加入中に夫が死亡した場合、その後の保険料の払い込みを免除されますが、途中で解約した場合には満額を受け取ることができないケースがほとんどです。
そこで、図1紺色の部分の生命保険です。たとえば、15年間で保険料をすべて払い込むという契約にするとどうでしょうか。
子どもが0歳のときに加入した場合、高校生のとき、あるいは大学入学時に資金が必要となったとき、あるいは別件で資金が必要になったとき、解約しても満額を受け取ることができるのです。
ただし、この場合に注意が必要なことは、低解約返戻金型であること。低解約返戻金型は、保険料払い込み中に解約したときの解約返戻金を低く抑えるタイプです。その分、払い込む保険料を安く抑えることができます。
保険料の払い込みが終了すれば、その時点から満額の保険料を受け取ることができるというメリットがあります。その後、年数の経過とともに解約返戻金がさらに増えていきます。
※契約条件や保険商品によっては、解約時に満額を受け取れない場合があるので、契約時には解約返戻金の推移表を確認することが重要です。
ちなみに、同じような生命保険でも低解約返戻金型ではない商品があります。この場合、低解約返戻型よりも解約返戻金は高いのですが、保険料の払い込みが終了してから数年以内の解約では満額を受け取れない場合が多くあります。その代わり、保険料払い込み中の解約リスクを抑えられます。
学資保険も死亡保障も……と、あれこれ加入するのはなかなか大変です。契約の仕方によっては、ひとつの死亡保障で選択の幅を広く考えることも可能だということです。
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