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母と妹に会えずに40年以上 子どもが親を知る機会を奪わないで(1/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2020/11/04

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イメージ/123RF

さまざまなカタチで離婚後も両親で子育てを行っているママの実体験を記事化したシリーズ。今回は、ご自身が離婚家庭に育ち母親と会えないまま現在に至るママをインタビューしました。

■当時、両親の離婚や再婚をどのように受け止めていましたか。

離婚したのは幼少期だったのでよく覚えていませんが、祖父母の家で育てられ週末だけ父親が来るという生活が続きました。入学式を終えたある日、父親から突然引っ越しを告げられ、父親と継母と暮らすことになりました。私の出来が悪く、躾がなっていないと怒られる日常でした。中学生の頃からは常に居場所がない、必要とされていないと感じて過ごしていました。

ある日、継母が両親の離婚の理由を教えてくれたんですよね。理由は母に原因がありました。私としては、母に原因があったことよりも、「私のせいではない」「私が捨てられたわけじゃない」ということが分かって安堵したことを今でも鮮明に覚えています。

■母親に会いたいと思っていましたか。

幼少期から会えないまま、義母が母親として育てられてきましたので、「実の母に会いたい」という思考すらありませんでした。


自分は必要とされていないと思いながら育ってきたので、実母からも必要とはされていないだろうと思っていましたし、自信もありませんでしたし、会いたいと思ってはいけないと思っていたかもしれません。

次ページ ▶︎ | 父親へはどのような思いがありますか。 

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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