子どもから父親を奪わない“共同養育”に感じる光。離婚するとひとり親になると思っていた(3/4ページ)
しばはし聡子
2020/09/11
■子どもに対して心がけてることはありますか。
子どもたちには、ひとりの人格として尊重するように心がけています。父親を思う気持ちは彼ら自身のものだから大事にしてほしいですね。
私自身、元夫と直接会うことは(←のは)正直なところ後ろ向きではありますが、子どもが望むときは受け入れなくてはと思っています。
先日、次男が誕生日のときに「みんなでイチゴ狩りに行きたい」と言ってきたんですよね。私が露骨に嫌そうにしたら「子どもを産んだ責任がある」と言い返されました。はっきり言われてハッと気付かされ、あわてて「ハイ! わかりました。行かせていただきます」と返事をしました。
あと、離婚についてタブーがない環境にしています。私があまり隠し事をしないので、結果としてそうなっている感じかもしれません。時折息子たちが私を離婚ネタでいじってくることもあります。
■これからの夢やビジョンがあれば教えてください。
子どもたちが大学卒業するまでは住まいを変えないことで離婚の取り決めをしているので、その間たくさん愛情を注ぎ続けたいです。
そして、いまのうちから私自身さらに経済力をパワーアップしていきたいですね。現在、ネイル・エステサロンの開業独立に向け勉強中です。技術だけではなく、起業や経営のノウハウも学び土台をつくっている最中です。いずれは地元で開業する夢もあります。子どもたちも応援してくれているので必ず実現させます。
この記事を書いた人
一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント
1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️