子どもから父親を奪わない“共同養育”に感じる光。離婚するとひとり親になると思っていた(2/4ページ)
しばはし聡子
2020/09/11
■お相手に望むことはありますか。
ここまで共同養育ができていると親同士の関係は円満に聞こえるかもしれませんが、直接会って話したりするとあまりいい状態にはならないんです。私自身のことはあまり聞かれたくなくて。メールやLINEで子どものことだけ連絡取り合う距離感がちょうどいい関係です。
子どもたちに対しては同居中も、いまもたくさん関わってくれているので、これからもいい関係を築き続けてくれるといいなと思います。
■共同養育はどんなメリットがありますか。
子どもにとっては父親が一緒に住んでいないだけで、他のことは変わらない環境にできているのはとてもよかったです。
もともと元夫は平日の帰りは夜遅かったので、実質物理的な面ではほとんど変わっていないかもしれません。夫婦仲が悪いところも見せないで済みますし、我が家は離婚して共同養育するという選択がよかったと感じています。
私は土日が終日仕事なので助かりますね。元夫は離婚してから自炊もするようになったみたいで、息子が「パパの肉じゃが美味しかった」って言っていたのには驚きました。子どもたちは留守番ができる年齢なので、私の都合で子どもたちを預けるということはしたことはありません。子どもたちが行きたいときに行くのが一番ですね。
この記事を書いた人
一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント
1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️