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子どもと離れて暮らしたからこそわかる親子のつながりの大切さ(2/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2020/06/20

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――現在、どんなカタチで共同養育を行っていますか。

私自身、別居親の経験を1年間したことにより、どんなに元夫婦の葛藤があっても感情と行動は切り分けて、たくさん子どもと父親が接する機会をたくさん作りたいという思いが強くありました。取り決めでは月2回としましたが、できる限り会えるようにするという文言も付け加えました。

離婚してしばらくの間は、子どもたちと元夫と私の4人で一緒に食事に行ったり公園に行ったりプールに行ったりと、頻繁に会っていました。

ただ、元夫が再婚して引っ越してからは、距離が遠くなったこともあってか頻度が少なくなっていき、今では、息子たちの誕生日のときに会う程度となっています。年2回といったところでしょうか。

子どもたちと父親がLINEがつながっているので、子どもたちは送っていますが返事が来たり来なかかったりという感じですね。

――現在、困っていること、困っていたことはありますか。

今は年2回程度の交流になってしまっていますが、会ったら楽しく遊ぶと思うんです。なので、会うきっかけを作りたいのですが、なかなか作れないのが悩みどころです。「会ってあげてほしい」と伝えても、忙しいと言われるとそれ以上何も言えなくなってしまいます。

再婚したら今の家族を優先して前の子どもと会わない方がいいと、悪気なく思っているのかもしれないですしね。世間のイメージもそうですから。

子どもたちには「パパは忙しいんだよ」と伝えています。私が思う以上に子どもたちは理解していて、「パパは新しい赤ちゃんがいるのに僕たちと遊んでくれようとしているんだよ。でも忙しいんだよ」と言っています。

また、私が怒りすぎたときに「パパにもママにも見捨てられた気がする」って言われたことがあったんです。こんなことを子どもたちに言わせてはならない、寂しい思いをさせてはならない、子どもたちの思いを受け止めてほしいと強く感じました。

元夫が会いたいと思ってくれるのであれば共同養育も成立するけど、事情があってできないのであれば、無理やり会わせるのもどうなのかなと悩むこともありますね。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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