ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

【インタビュー】「子どもの頃の気持ちを忘れないで」 親のエゴで子どもを所有物化してはいけない(1/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2020/01/17

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

イメージ/123RF

さまざまなカタチで離婚後も両親で子育てを行っているママの実体験を記事化したシリーズ。今回は、ご自身が離婚家庭で育った経験があり、離婚再婚を経て共同養育を実践し、現在若者の支援活動を行っているママを直撃インタビューしました。

■現在、どんなカタチで共同養育を行っていますか。

息子たちは元夫の家と私の家を自由に行き来しています。私が再婚して新たな生活をしていることもあり、どちらかというと元夫の家の方が拠点になっている感じですね。

元夫と私は 、たまに息子たちの進路や相談事などのやりとりすることもありますが、ほとんど息子たち本人が直接父親と連絡を取っています。

離婚しても父親であることに変わりないので、私は離婚当初から会わせたくないといった感情は一切なかったです。むしろ、離婚後会えなくなっている親子がいることを知り、衝撃を受けました。

■共同養育をするようになった経緯をお聞かせください。

13年前に離婚し幼子2人を育てていたのですが、ワンオペ育児に限界が来て元夫の近所に引っ越したんです。その後、経済的な事情も重なり、7年前に元夫の家に同居する選択を取りました。

子どもたちに寂しい思いをさせずに済んだのはよかったですが、元夫婦が親同士として同居することは決して簡単なことでありませんでした。当時は口論も続きましたし、精神的によいものではなかったですね。

同居生活を数年続けたのちに、私が再婚して元夫の家を出る形でリスタートしました。私は子どもたちになんでもオープンに話すので、再婚相手を息子たちに紹介し「どう思う?」と相談しましたね。子どもたちも再婚を応援してくれました。 

再婚後、息子たちは自由に行き来していましたが、私は元夫とはほとんど連絡を取っていませんでした。そんななか、長男のことでどうしても相談することがあり連絡を取ったのがきっかけで、今では親同士気兼ねなく話せる関係になりました。

次ページ ▶︎ | 共同養育するにあたり困っていること、困っていたことはありますか。 

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

ページのトップへ

ウチコミ!