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【インタビュー】離婚後も子どもの行事は元夫婦で参加ー子どもの環境を変えないために親ができること(1/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2019/02/08

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イメージ/123RF

みなさん、離婚後の子育てに元夫は関わっていますか。二度と関わりたくないと思っている方もいれば、しっかり協力体制を整えている方もいるかもしれません。

今回は、子どもの行事に元夫とともに参加しているというママに直撃インタビューしました。

■現在、どんなカタチで共同養育を行っていますか。

元夫は2駅隣に住んでいるので、元夫が子どもと会いたいときに会える、私自身は仕事や用事があり子どもをお願いしたいときにお願いする、というスタンスで月に1~4回程度、父子で過ごしています。子どもの夏休みには元夫側の祖父母宅へ息子が数日お泊りに行かせてもらうこともありました。

また、学校行事は都合がつく限りで元夫と一緒に参加しています。今後は保護者会も分担しながら出席の予定です。一つだけ暗黙の了解となっているのは、「お互いの家の中には入らない」ということ。取り決めをしたわけではないのですが、私としては離婚のけじめであり、元夫婦としての距離感を保つため、そして子どもに対して過度な期待(パパとママの復縁)を持たせない、という考えからそうしており、元夫も同じ距離感でいてくれています。

■共同養育に前むきになれた経緯について

婚姻中に離婚カウンセラー資格取得の勉強をしていた中で、「親が離婚しても面会交流や養育費の受け取りは子どもの権利である」という教えを受けていましたので、頭の中では子どもと私は別の存在、パパとの交流は子どもの権利、と理解していました。が、いざ離婚が成立してみると、「やっと離婚したのにこれ以上関わりたくない…」という気持ちもあり、今後どうやって元夫と交流をしていこうかと後ろ向きなところもありました。

そんな中、離婚して半月後に私がインフルエンザに罹患し、治ったところに今度は子どもが腕を骨折し、と、自分の感情とは裏腹に元夫のマンパワーに頼らざるを得ない事態が続き…。気まずい思いを抱えながらも当時の子どもの保育園のお迎えや食事の面倒、通院補助など元夫に助けてもらいました。そんな思いがけないアクシデントがきっかけとなり、元夫と連絡を取ることが普通のこととなりました。

しかしながら、元夫と子どもと私の3人で食事へ行くまでには離婚後半年近くかかり、それまでは共同養育ではなく完全にお互いの担当を切り離した並行養育であったと思います。離婚後の並行養育、そして共同養育と徐々にシフトしていった経緯としては、元夫からの歩み寄りが大きかったと感じています。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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