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【経験談】面会交流に前向きになれるまで(前編)(3/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2018/07/20

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■子どもの気持ちは二の次に

当時は子どもがどんな気持ちでいるかということに全く配慮がありませんでした。元夫の悪口だけは言わなかったものの、自分が辛いから、自分が関わりたくないからという思い一心で、できるだけ排除するためにはどうしたらいいか、そんなことばかり考えていました。

◆子どもが行きたくないと言っている

離婚して初めての夏。元夫から「実家に息子を連れて行きたい」と連絡がありました。本心では行かせたくありませんでした。元々仲が良かった嫁姑関係でしたが、ちょっとしたボタンのかけ違いで義母は私を敵視していると思い込んでしまっていたからです。

息子に「パパの実家に遊びに行きたい?」と聞くと「別に行きたくない」と。その返事を鵜呑みにして「行きたくないと言っているので行かせません」と即答。疑心に思った元夫は「そんなはずはない」と押し問答になり、連れて行かないという結果になりました。

今思い返せば、「行きたい?」と聞くのではなく「行っておいで」と後押ししてあげればよかったのでしょう。しかし、あの頃はそんな配慮はできず、子どもが気を使って行きたくないと言っていることを見抜くことはできませんでした。

■私情と親子関係を混同していたことを後悔

離婚直後は特に、自分自身の元夫への葛藤が高いがゆえに、自分の感情と親子関係を切り離して考えることが全くできませんでした。私が会わせたくないのだから子どもも父親に会わなくていい。離婚したのだからもう赤の他人である。そんなふうに考えていました。その間、子どもはどんな辛い思いでいたのでしょう。

そんな私があることを機に面会交流に前向きになれることがありました。それは離婚から1年ほど経った頃のことでした。この続きは、また次回後編でお伝えします。

 

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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