賃貸一戸建てをDIYリノベーション! たった15万円でキッチン、寝室など丸ごと再生したテクニックとは?(6/7ページ)
嶋崎都志子
2017/06/08
<5>階段/靴収納
階段の蹴上げ板を外して収納スペースを確保
玄関前にある階段の蹴上げ板を外して、狭い玄関の靴箱に収納しきれなかった靴や靴磨きセットなどをしまえる収納スペースにしています。
蹴上げ板は、金槌で叩き、クギドメ部分が緩んだ隙間にバールを差し込んで外します。この収納スペースですが、ときには飼い猫の隠れ家になることもあるとか…。
Sさんが自宅をDIYでリノベーションしたのは、単にDIYが好きで得意だったからというだけではありません。自分たちで作業することで、リノベーションにかかる予算を最低限に抑えたかったというのも本音です。
ちなみに、いまの住まいのリノベーションにかかった費用は15万円程度に抑えることができたそうです(洗面台の購入代金は除く)。材料の購入は、主にネットショップを利用しつつ、お気に入りの輸入壁紙専門店や大型インテリアショップに出向くことで、できるだけ出費を抑えています。
仕事ではないので、一気にリノベーションする必要はありません。
そのため、実際に暮らしながら、「ここの壁にはこんな色合いがいいな」とか「ここに取っ手があったら便利だな」など、思いついたときに作業できるのがDIYの良さだと、Sさんが話してくれました。
時間をかけて全体のバランスを見ながら、少しずつスパイスを加えて、自分たちらしい家に仕上げていくのが楽しみだと言います。
住み始めて1年以上が経っていますが、DIYのアイデアは次々と浮かんでいるようです。
次は、リビングに続く小さな庭に、ウッドデッキをつくって、アウトドアリビングのように使えるようにしたそうです。狭いながらも窮屈さを感じずに、友人や仕事仲間を招いて食事ができるスペースにしたいと話してくれました。
本来は棚受け金具として使われるアイアン金具で窓辺を演出
素材を眺めているうちに、本来とは違う使い方のアイデアが湧いてくるのもDIYならではの魅力です。
たとえば、本来は棚受け金具として使われるアイアン金具は、窓枠の四方に取り付けたことで、曲線美のある窓辺を演出することができます。
この記事を書いた人
DIYアドバイザー、インテリアコーディネーター
ハウスメーカーや内装会社などでの施工現場経験を活かし、雑誌、テレビのDIY監修やプチリフォームのアドバイスを行なっている。著書に「初めてでも自分でできる住まいの修繕とメンテナンス」(成美堂出版)など。