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ルーマニアなど東欧諸国の“お宝”探しも!

ヘレンドやジョルナイの陶器も! ブダペストの「蚤の市」でアンティークなお宝探し(2/2ページ)

パップ英子パップ英子

2016/09/04

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知られざる名釜、ホローハーザとは?


http://www.hollohazi.hu/markajelzesek.php

実は、いまご紹介した写真のなかに、日本ではまだ馴染みのない、知られざる名釜の製品があります。それは、Hollóháza(ホローハーザ)というブランドです。

「ホローハーザ」とは、ハンガリー語で「カラスの家」という意味。同ブランドの製品には、このようにカラスのロゴが刻印されています。

そんなロゴの絵柄のように、この名釜はカラスの住処ともいえる、山深い里にあります。それがブダペストからウクライナに向かってスロヴァキアとの国境にも近い村、ホローハーザ。ブランド名と同じ名前の、大変のどかな小さな村で生産されています。

そのような環境を映し出すかのように、ペイントされる絵柄にも草花や蝶など自然をモチーフにしたものが多く、色使いもシックで落ち着きがあるのが特長です。

ホローハーザの陶器は、ヘレンドやジョルナイのおよそ三分の一程度の価格帯のため、ほとんどのハンガリー家庭では、ホローハーザのティーカップセットなどをそろえていますね。そのくらい、この地では国民に親しまれている陶器ブランドなのです。


(c)FinoMagazin ( http://www.finomagazin.com/ )

ハンガリーの陶器ブランドといえば、日本国内だとヘレンドが一番有名かと思います。このようなハンガリーの蚤の市に足を運ぶと、ヘレンドはもちろん、いま、ご紹介したホローハーザやジョルナイの名器にもたくさん出逢えるのが嬉しいですね。

この美しい花瓶はおそらくジョルナイ製ですが、それらのどのブランドも、草花といった植物をモチーフにした絵柄が圧倒的に多いため、どの名釜か見分けるのもなかなか苦労します。


(c)FinoMagazin ( http://www.finomagazin.com/ )

陶器のエリアから、紳士のたしなみ的な製品が多いブースへ移動してみました。すると、初老の紳士が出しているブースには、自身の書斎で書き物をするのに便利な、万年筆やボールペン、長方形の虫眼鏡、インク等がこのようにセットになったものもありました。

この木製のトレーにはフォトスタンドも含まれていて、亡くなられた奥様なのか、初恋の方なのかわかりませんが、このように想い人の写真を眺めながら、筆を走らせるというのも、なかなか趣があるものですね。

ハンガリー、ブダペストの街で掘り出し物を探しに足を運んだ蚤の市ですが、ペシュト側の名物行事ともなっているだけあって、予想以上に素敵な品々が並んでいました。ほかにもまだまだ、たくさんの“お宝”に出逢えるはずです。

このレポートの続きは次回のコラムで。どうぞお楽しみに!

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この記事を書いた人

“FinoMagazin”(フィノマガジン)主宰(編集長)

ハンガリー在住コラムニスト。 食品会社でワインインポーター業務に従事した後、都内の広告代理店に転職。コピーライター、ディレクターとして勤務。百貨店やデパート、航空会社、ベビー・ブランド等のクリエイティブ広告で、インテリア製品のコピーライティング、ディレクション等を数多く手がける。 2013年、夫の国ハンガリーに移住後も育児に奮闘しながら執筆業に邁進。日本の雑誌(出版社)でハンガリー紹介記事(取材・撮影・文)を担当。また、自身とハンガリー人クリエイターとで運営するブダペスト発ウェブメディア“FinoMagazin”でもインテリアを含めたライフスタイル全般コラムを連載。美容メディアにてビューティ・コラム連載、その他、企業のWEBサイトや企画書制作、日本のTV局、広告代理店、メーカーからの依頼でハンガリー現地ロケ・コーディネート等、多岐に渡る業務をこなしている。 自身主宰のハンガリー情報WEBメディア “フィノマガジン” http://www.finomagazin.com/

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