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週末は田舎暮らし! を始めよう(11)

週末田舎暮らしでどこに住む? どう暮らす? 決められず悩むあなたへ。(2/2ページ)

馬場未織馬場未織

2016/03/25

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決め手は、自分でつくるもの

わたしはよく、「ひとつのところに住む」というのは、結婚みたいなものだな、と思うことがあります。

結婚生活はいろいろあります。価値観が違ってケンカもします。うんざりもします。でも、お互いがつくりあげてきた暮らしがあるわけで、そのかけがえのなさに気づいて、続けていく。

長い時間つきあっていくなかで、互いが歩み寄りながら、調和の形をつくり出していくわけです。
それは、夫婦ごとにすべて違う形で、単純に引き比べられるものではありません。
絶対評価なのです。

移住や二地域居住を始めようとする方は、セミナーやツアーで得た出会いをとっかかりに、改めてご自身で情報を得て、縁をつくり、その縁を育ててみてはいかがでしょうか。

縁は、育てなければ続きません。また、育てるのには労力を伴います。小さな決断の連続ですし、慣れないことだってしなきゃならない。でも、そうして育てた縁は、もはやほかと比べるようなものではなくなります。愛着が芽生え、心が通い、かけがえのないものとなっていきます。

苦労は、喜びと表裏一体であることに、気づく瞬間です。

「房総もいいし、山梨もいいし、茨城もいいけど、決め手がね」というあなた。

決め手は、外にはないです。
決め手は、自分がつくるものだと思います。

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この記事を書いた人

NPO法人南房総リパブリック理事長

1973年、東京都生まれ。1996年、日本女子大学卒業、1998年、同大学大学院修了後、千葉学建築計画事務所勤務を経て建築ライターへ。2014年、株式会社ウィードシード設立。 プライベートでは2007年より家族5人とネコ2匹、その他その時に飼う生きものを連れて「平日は東京で暮らし、週末は千葉県南房総市の里山で暮らす」という二地域居住を実践。東京と南房総を通算約250往復以上する暮らしのなかで、里山での子育てや里山環境の保全・活用、都市農村交流などを考えるようになり、2011年に農家や建築家、教育関係者、造園家、ウェブデザイナー、市役所公務員らと共に任意団体「南房総リパブリック」を設立し、2012年に法人化。現在はNPO法人南房総リパブリック理事長を務める。 メンバーと共に、親と子が一緒になって里山で自然体験学習をする「里山学校」、里山環境でヒト・コト・モノをつなげる拠点「三芳つくるハウス」の運営、南房総市の空き家調査などを手掛ける。 著書に『週末は田舎暮らし ~ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記~』(ダイヤモンド社)、『建築女子が聞く 住まいの金融と税制』(共著・学芸出版社)など。

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