国産? 輸入物? 種類と価格、糊の選び方(3/4ページ)
内村恵梨
2018/08/28
3 施工方法はどう違う?
壁紙の種類も様々ですが、施工の仕方にもいくつか方法があります。基本は、①古い壁紙をはがして張り替える という方法で、プロの方に頼んだ場合は、とくにして指定しなければこの方法で張り替えをしてくれます。
賃貸などで、退去時に原状回復をしなければならない場合は、②既存のクロスは残したまま、はがせる糊で張る という方法もあります。こうしたケースではデンプン系の、粘着性の弱いタイプの糊を使います。この糊は輸入壁紙でのDIYをする際にはよく使われています。
その他にもDIYの方法によっては、ホッチキスや両面テープで壁紙を張る方法が紹介されていることがありますが、この方法はおすすめできません。
というのも、作業が余計に難しくなるうえ、仕上がりもきれいになりにくいのです。
また、シールタイプになっているものは、狭い面積に貼るのであれば簡単で使い勝手はよいのですが、広い面積に何枚も貼る場合は壁紙を合わせるジョイント部分などが難しくなります。
4 どんな糊をつかったらいいの?
先ほど、デンプン系のはがせる糊の話をしましたが、リフォームとして張り替える場合は基本的にはプロが使っているものと同じ、しっかりと密着してはがれない糊を使います。私の個人的なおすすめは、「ウォールボンド100」。
このボンドは希釈なしで原液のまま使えるので便利です。ただ、18kgのサイズしかないので、狭い面積しか張らないという方は塗料で有名なアサヒペンさんの商品をチェックしてみてください。小さめサイズの希釈なしで使える製品が販売されています。
貼ってはがせる粘着性の弱い糊を使用したい場合は、イギリス製の「スーパーフレスコイージー」や「セルノリ」といった糊がおすすめ。こちらは粉状になっているので、水で溶いてから使います。その他にも国産のもので、希釈なしで使えるものも出てきているようです。
この記事を書いた人
匠アカデミージャパン 事務局長 (運営:株式会社イマジンネクスト)
匠アカデミージャパンは2016年に開校した内装リノベーションのスクール。 単にDIYのノウハウを教えるスクールではなく「人生100年時代の大人の学び直し」の場として、副業やセカンドキャリア、定年後の生き生きとしたライフスタイルに生かせる技術を身につけることを提唱している。 講習内容は、クロスや床材の張り替えや、賃貸住宅大家さん向けワンルームの原状回復コースなど、まったくの経験のない方に対してDIYを超えた職人の技を伝授。照明プランニングや内装コーディネートのセミナーなども開催中。 http://www.takumi-ac.jp/