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ファミリー向け分譲マンションに特化した不動産投資法――ファミリー向け分譲マンションで不動産投資をする理由④(4/4ページ)

横山 顕吾横山 顕吾

2021/09/17

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重要な修繕履歴

メリットの15番目は、「修繕履歴がある」ということです。

通常の分譲マンション管理がされていれば、修繕履歴もあります。これは管理組合が毎年決算報告をする必要性があることから、自動的に修繕履歴を作れるからです。管理費会計の修繕費項目と修繕積立金会計の支出項目を一覧にすれば、その年の修繕履歴になります。

分譲マンションでは、毎年の決算報告は総会での一番重要な議案項目ですので、これが作成できている限り、建築された日から今までの修繕履歴は残っていきます。この修繕履歴があることで、今後行わなければならない工事は何か、計画より長持ちしているのか、そうではないのかも明確化されます。そういった記録を自動的に残せる仕組みがあることも分譲マンションの大きなメリットです。

私は、長期修繕計画と修繕履歴を基にした修繕積立金の収納制度が、賃貸アパート・マンションにも浸透していくことが、建物の健全性を高めるのに必要だと思っています。しかし、現状の賃貸管理の仕組みでは、これらの仕組みを構築するのは難しいです。

以上より、私は一棟物を所有するには不安がいっぱいありすぎると考えます。

次回からは、分譲マンションのデメリットについての私の考え方をお伝えさせていただきます。

【過去の記事】
第1話 区分マンションは儲からない? そんなことはありません
第2話 ファミリー向け分譲マンションで不動産投資をする理由
第3話ファミリー向け分譲マンションで不動産投資をする理由②
第4話ファミリー向け分譲マンションで不動産投資をする理由③

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この記事を書いた人

マンション管理士、管理業務主任者、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸経営アドバイザー、防火管理者、損害保険募集人

1970年岡山市生まれ。筑波大学体育専門学群卒業後、転職を繰り返し、6つ目の勤務先として分譲マンション管理会社に就職。2008年から一般財団法人日本不動産コニュニティー(J-REC)広島支部長を務め、12年に投資用分譲マンション2戸を取得。17年に区分マンション所有に特化した専業家主へ転身。趣味はリフォーム、ラグビー観戦。

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