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仕送り額が過去最低!

それでも家賃の安い部屋には住まない?大学生(2/4ページ)

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はじめに、最も注目の数字です。親御さん(あるいは学生さん)が支払っている毎月の家賃の平均額です。以下のような推移が掲げられています。


1986年度 34,700円
1990 〃 48,300円
1995 〃 55,300円
2000 〃 59,600円
2005 〃 58,700円
2010 〃 61,100円
2014 〃 61,600円
2015 〃 61,200円
2016 〃 62,000円
2017 〃 61,600円
2018 〃 62,800円


いかがでしょう。特に86年度、3万円台の数字には懐かしさを覚える方も多いのでは。


なにしろ、この時代といえば、まだまだ風呂無しの4畳半・6畳間といったアパートや下宿が多かった時代です。3万円台というのは、東京近辺の学生が支払う定番ともいえる家賃だった…そんな感じです。


ところが、これが近年になると毎年6万円台がキープされ続けています。ご覧のとおり2018年度の数字は、1986年度の約1.8倍です。


と、なると…


「最近の大学生の子どもをもつ家庭というのは、過去よりもかなり裕福になっているのか」


そんな印象も抱かれてしまいそうですが、実際そうではありません。


報道などでも皆さんご存知のとおり、いまの大学生の親御さんは、多くが四苦八苦しながら子どもさんを大学に通わせています。


それを示す数字が以下です。月平均の仕送り額の推移です。なおこの額は、入学直後諸々の費用がかさむため一時的に数字が上がる5月分を除く、6月以降の月の平均値となっています。


1986年度 103,000円
1994 〃 124,900円(過去最高)
2000 〃 119,300円
2002 〃 112,200円
2004 〃 105,000円
2006 〃 99,200円
2008 〃 95,700円
2010 〃 91,600円
2012 〃 89,500円
2014 〃 88,500円
2016 〃 85,700円
2018 〃 83,100円(過去最低)


以上のとおりです。かなりの右肩下がりといってよいでしょう。

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