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不便な「支線」の街が穴場の街に!

交通の変化が変える賃貸市場(3/4ページ)

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しかし、それが2018年版では42位に浮上。今回の33位も、桜木町や三軒茶屋、たまプラーザ、下北沢といった多くの人気駅を下位に従えてのものです。

これほどの急な出世は、和光市駅だけです。

また、このランキングには別の部門もあります。「穴場だと思う街(駅)ランキング」です。ちなみに「穴場」の定義は、「交通利便性や生活利便性が高いのに家賃や物件価格が割安なイメージがある」と、いうもの。

和光市駅は、北千住、赤羽に続く堂々の3位です。

こうした和光市駅への近年の急な注目、何が原因で始まったのでしょうか?

答えは、ほぼ言い切ってしまってよいでしょう。「東京メトロ副都心線」です。

池袋、新宿、渋谷と、東京都心西部に並ぶ3つのビッグターミナルを結ぶこの路線は、2008年に和光市駅と渋谷駅を結ぶかたちで開業しています。

以来、和光市駅は、東武東上線・東京メトロ有楽町線・同副都心線を束ねる結節点として注目されることになったのですが、続いての転機となったのが、2013年の東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線との直通運転の開始です。

和光市駅の存在は、これによってさらに広く知られることになりました。

翌々年に発表された「SUUMO住みたい街ランキング2015年版」では、和光市駅は、総合順位は117位ながら「今後、地価が値上がりしそうと思う街(駅)ランキング」の14位に。

続く2016年版の「これから人気が出そうな郊外の街(駅)ランキング」では3位にランクインしています。

こうした、知る人ぞ知るといったような前段階を経て、和光市駅は、いまでは上記のとおり「ブレイク」している状態です。

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