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不便な「支線」の街が穴場の街に!

交通の変化が変える賃貸市場(2/4ページ)

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「『大手町』まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング!2019年版」です。株式会社リクルート住まいカンパニーが、ウェブサイト上に公表しているものです。

・大手町駅へ電車で30分以内で行ける
・ワンルーム、1K、1DKを対象にした
・家賃相場が安い駅のランキング

という内容ですが、北綾瀬駅は堂々2位に輝いています。

しかも、このランキング、実際には大手町駅に乗り入れていないJR京葉線の「葛西臨海公園」を1位としています。京葉線の東京駅が地下道で大手町駅とつながっていることでの判断のようですが、東京都心で働く多くの方がご存知のとおり、両駅の間は、最短のルートを選んでも徒歩10分ほどと、かなり離れています。

すると、本当の1位は北綾瀬では?

実質的な1位は、「電車1本でちゃんと大手町駅そのものに降り立つことができる」北綾瀬であるようにも思えるのですが、どうでしょうか?

とはいえ、補足しておくと、現在、北綾瀬駅から直通で都心へ向かえる電車は、通勤時間帯を中心にそれほど十分な数があるとはいえません。

実際に北綾瀬に住むということになれば、以前と同様、綾瀬乗り換えを利用する機会は、まだそれなりに多いはずです。引越し等をご検討の場合は、時刻表をぜひしっかりとご確認ください。

さて、そうはいっても、こうした交通の変化というものは、賃貸を含む不動産市場をつねに大きく動かします。

典型的といっていい例のひとつが、埼玉県和光市にある「和光市駅」でしょう。

「SUUMO住みたい街ランキング」というのがあります。さきほどの「大手町~」のランキング同様、リクルート住まいカンパニーが公表しているものです。テレビのニュースに採り上げられるなど、毎年よく話題になります。

和光市駅は、最新版・2019年版(関東版・以下同じ)では、33位に名前が挙がっています。

「33位…大した人気でもないのでは」と、つい思ってしまいがちですが、そうではありません。2017年版では和光市駅は100位以内にさえ顔を出せていませんでした。

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この記事を書いた人

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