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意外と知らない火災保険の基本

知っておきたい補償と保険金の仕組み(2/4ページ)

平野 敦之平野 敦之

2018/08/22

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火災保険の主な補償内容

火災保険という名称ですが、実際には火災以外にガス爆発や他の自然災害(地震等除く)、水漏れなどさまざまなものが補償されます。具体的には次の補償をします。

・火災、落雷、破裂・爆発
・風災・雹災・雪災
・水災
・建物外部からの物体の落下・飛来・衝突、水濡れ、騒じょう・集団行動等に伴う暴力行為
・盗難
・不測かつ突発的な事故(破損・汚損)

現在の火災保険はこれらの補償を組み合わせてプランを作ったり、補償を選んで契約します。一番上の火災、落雷、破裂、爆発などはほとんどの火災保険で必須の補償です。これらを原因とする直接的な損害について修理費や再築費用を支払うものを損害保険金といいます。火災保険で支払われる保険金の種類には大きく次の2つがあります。

・損害保険金
・費用保険金

例えば火事で住宅が燃えてしまった場合、ボヤくらいなら元の状態に戻すための修理費が全焼したら契約金額を上限にその金額などが支払われるのが今の一般的な火災保険です。2,000万円の木造一戸建ての住宅が全焼して再築費2,000万円保険金が支払われれば家の立て直しはできますが、その他の費用までカバーできません。

具体的には火事の場合なら、焼け残った残存物の撤去には別に費用がかかります。こうした建物などへの直接の損害と別に費用を支払うのが費用保険金です。

火災保険も自由化されているので、商品内容自体は一律ではなくなっています。費用保険金の内容の違い、補償を自分で選んだり、自己負担する免責金額を設定など色々自分で選べることが増えています。

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この記事を書いた人

平野FP事務所 代表 CFP ®認定者、1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー

東京都出身。証券会社、損害保険会社を経て実務経験を積んだ後に1998年から独立して活動をはじめてFP歴20年以上。また相談業務を受けながら、中小企業の支援にも力を入れている。行政機関や大学での非常勤講師、企業研修などセミナーや講演も多数。メディアでの執筆記事も多く、WEBに公開されているマネー記事は550本以上。2016年にお金の情報メディア「Mylife Money Online」の運営を開始。主な著書に「いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)」がある。誰もが自分らしい人生を安心して豊かに過ごすため、「お金の当たり前を、当たり前に。」をモットーに活動中。「Mylife Money Online」のURLはコチラ→ http://mylifemoney.jp

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