そんなときにあたふたしない地震保険の心得(3/3ページ)
平野 敦之
2018/07/17
家計の負担を考慮すると躊躇する人もいるようです。現在地震保険に加入している人も割合は次のとおりです(2016年度末・出典:損害保険料率算出機構)。
・地震保険の加入率:全国平均30.5%
・地震保険の付帯率:全国平均62.1%
加入率は世帯で見ていますが、付帯率は火災保険に加入している人が地震保険も付けている人の割合です。宮城県や高知県などでは付帯率は80%台半ばです。
地震保険の支払い基準
地震保険で損をしないために知っておきたいことが保険金の支払い方です。2017年1月以降の契約から4区分に改定されています(改定前は3区分)。
ここで覚えておいてほしいことが2つあります。
・建物・家財ともに一部損の基準に満たなければ保険金はゼロ
・4区分の基準をベースに支払うため、実際の損害よりも保険金が多いことも少ないこともある
最初に火災保険との比較でも説明しましたが、生活再建を目的にしていることがポイントです。これらの地震保険の特徴を理解してから、地震保険の加入の検討をしてください。住宅ローンの残債が多い人や預貯金の少ない人などは地震保険の必要性が高いと言えるでしょう。
この記事を書いた人
平野FP事務所 代表 CFP ®認定者、1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー
東京都出身。証券会社、損害保険会社を経て実務経験を積んだ後に1998年から独立して活動をはじめてFP歴20年以上。また相談業務を受けながら、中小企業の支援にも力を入れている。行政機関や大学での非常勤講師、企業研修などセミナーや講演も多数。メディアでの執筆記事も多く、WEBに公開されているマネー記事は550本以上。2016年にお金の情報メディア「Mylife Money Online」の運営を開始。主な著書に「いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)」がある。誰もが自分らしい人生を安心して豊かに過ごすため、「お金の当たり前を、当たり前に。」をモットーに活動中。「Mylife Money Online」のURLはコチラ→ http://mylifemoney.jp